1945年に鳥取県境港市で起きた陸軍の徴用船「玉栄丸」の爆発事故を題材に、市内の小学校で平和について学ぶ特別授業が行われました。
伯耆文化研究会・根平雄一郎会長:
山陰地方最大の戦災だった…。
境港市の戦災などについて記録している郷土史研究家の根平雄一郎さんが、14日に境小学校を訪れ、40人の6年生を前に終戦直前の1945年に起きた陸軍の徴用船「玉栄丸」の爆発事故について話しました。
爆発は、1945年4月23日に玉栄丸で火薬類の荷揚げ作業中に4回発生し、市街地の3分の1を焼失、120人が犠牲者となりました。
伯耆文化研究会・根平雄一郎会長:
3年前ロシアとウクライナの戦争には衝撃を受けました。世界中から戦争が無くなる日は、いつ訪れるのでしょうか。4年前は、私はこんな話はしてないのです。
児童たちはメモを取りながら、根平さんの話に耳を傾けました。
児童:
ばく大な穴が空いたりとかを知ったら、戦争の怖さをもう一度深く知りました。
児童:
私たちは、知らないことが多くて、これからも人の命とかを大切にしていきたい。
事故が起きた日の4月23日には、児童たちが市内にある慰霊碑などを訪れ、根平さんとともにフィールドワークをするということです。