富山・高岡市で12日、伝統の銅像が2人組のドロボーによって盗まれる卑劣な窃盗事件が発生した。盗まれたのは“銅器のまち”の店先を飾っていた“体操坊や銅像”で、犯行は地金目的の犯行とみられている。また、周辺でも同様の被害が相次いでおり、警察が捜査を進めている。
“銅器のまち”で名物銅像を盗み出す2人組
富山・高岡市で12日深夜に撮影されたのは、2人組ドロボーによる卑劣な犯行の様子だ。
現場は鋳物の一大産地として400年以上の歴史があり、「銅器のまち」として知られている場所だ。

監視カメラ映像では、店先に置いてあった名物の銅像を2人組の“銅像ドロボー”が運び出していく様子が捉えられていた。被害者は「昔からある銅像だったので、大事な目印みたいな銅像でした」と話している。
地金目的か…銅像が相次いで盗難
当初、店の前で黒い車が止まると、全身黒づくめの2人組が降りてきていた。

1人が銅像の上を持ち、もう1人が下を持つと、重たそうに2人がかりで銅像を引きずりながら車へと移動させた。
そして荷台に詰め込み、あっという間に盗み去っていったのだった。

盗まれた銅像は腕を伸ばし、上体を曲げるポーズをとる“体操坊や銅像”で、150年以上続く店のシンボルだったという。
銅像を盗まれた被害者は、「地金(として換金)目的で盗まれたと思うが、浅はかな考えで持って行かれたと思うと、虚しい気持ちでいっぱい」と感情をあらわにした。

また、店舗周辺でも同様の被害が相次いでおり、合わせて4体の銅像が盗まれている。警察は窃盗の疑いで捜査しているという。
(「イット!」 4月14日放送より)
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(11枚)