福井市の福祉事業に関する情報を漏らしたとして、地方公務員法違反の罪で略式起訴されていた小寺正樹元副市長に対し、福井地方簡易裁判所が罰金20万円の支払いを命じる略式命令を出していたことが分かりました。
検察などによりますと、2022年6月下旬、当時、福井市の福祉部長だった小寺氏は、市の公募に申し込んだ介護サービス事業者の情報を市の元職員で社会福祉法人の70代の男性職員に漏らしたとして、2024年10月に地方公務員法違反の疑いで書類送検、3月下旬に略式起訴されていました。小寺元副市長は3月末で辞職しました。
福井簡易裁判所は4月8日付けで小寺氏に罰金20万円の略式命令を出しました。
また、2023年12月の福井市長選挙をめぐり、西行市長の個人演説会に市職員を動員したとされる前田和宏元福井市企業局企業管理者には、公職選挙法違反の罪で罰金30万円の略式命令が下りました。
また、情報漏えいと選挙違反の両方の事件に関与したとして、市の元職員の男性は地方公務員法違反と公職選挙法違反の罪で罰金50万円の略式命令が出されました。