岩手県大船渡市で大規模な山林火災が発生したことを踏まえ、総務省消防庁と林野庁は火災の要因や今回の消防活動を検証し、防災について有識者が話し合う検討会の初会合を4月11日に開きました。
大船渡市の山林火災を踏まえた検討会は、火災や森林の専門家など約20人の委員で構成されています。
4月11日の初会合では、まず延焼が拡大した要因について話合われ、現地の森林の水分量を測定した結果、木の深層部までの乾燥がみられたとして焼けやすい状態であったという見解が示されました。
一方、消火活動の検証では消防隊員らが24時間活動していたことに触れ、「疲労の管理は重要だ」といった意見や、海外では衛生画像を使って火事を分析している事例が挙げられ、国内での活用を促す意見も出されました。
また、火災の予防については、「乾燥注意報の解除後も一定期間は野焼きを禁止するといった対策を取ってはどうか」といった意見も聞かれました。
検討会は夏ごろをめどに報告書をまとめることにしていて、岡山県や愛媛県で発生した山林火災の消火活動を検討する上でも参考にしていきたいとしています。