任期満了に伴う松江市の市長選挙が13日に告示され、現職に新人2人が挑む構図で三つ巴の選挙戦に入りました。それぞれの候補は、第一声で何を訴えたのでしょうか。

松江市長選挙に立候補したのは、届け出順に無所属の新人で会社役員の中澄政彦さん(37)、2期目を目指す無所属の現職・上定昭仁さん(52)、共産党の新人で党県委員会副委員長の村穂江利子さん(56)の3人です。

中澄政彦候補:
松江の強み、弱みどちらも松江の方々より、私は誰よりも知っているという自負を持っております。

無所属の新人・中澄政彦さんは、13日午前11時前、松江市の北公園で第一声を上げました。中澄さんは特定の支持母体を持たず、SNSなどインターネットを中心に有権者への訴えを行うなど、独自の選挙戦を展開します。

中澄政彦候補:
今の松江市政では、その透明性、政治の情報開示の透明性が担保されていないと、私は考えております。

少子高齢化や物価高騰対策の充実などを公約として掲げるとともに、現在の市政や市議会の意思決定には不透明な部分があるとして、市民の意思が反映される市政をつくりたいと訴えました。

上定昭仁候補:
この松江市、まだまだ変わります。変われます。進化します。この松江市の進化、発展を私に導かさせてください。

無所属の現職・上定昭仁さんは、13日午前9時半、島根県庁前で第一声を上げました。自民、公明、国民民主、それに連合島根の推薦を受け、市政の継続を訴えました。

上定昭仁候補:
全国のみならず、世界でも最先端の取り組みを進めるトップランナーとなることを本気で目指してまいります。

1期目の実績を強調。JR松江駅前や総合体育館周辺の再開発、子育て支援の充実などに取り組み、夢を実現できる街をつくりたいと訴えました。

村穂江利子候補:
上定市政の4年間は、一言で言うなら冷たい市政です。この雨よりも冷たい。

共産党の新人・村穂江利子さんは、13日午前9時半、党事務所前で第一声を上げました。共産党公認の村穂さんは、2024年に行われた衆院選で島根1区に立候補し、落選しました。

村穂江利子候補:
原発回帰に進む国に言いなりのこの姿勢を、この松江から止めていこうではありませんか。自然エネルギー、再生エネルギーに転換して、働く人も暮らす人も安心安全な松江を作っていく。

給食費の値上げ抑制や介護保険料・国民保険料の引き下げなどを訴えるとともに、高層マンション建設や島根原発の稼働については、反対の立場を明確にしました。

三つ巴の選挙戦に突入した松江市長選挙、投票は4月20日に行われ、即日開票されます。

TSKさんいん中央テレビ
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