国内最高峰で最速のレース・スーパーフォーミュラに、山形市出身のレーサー小林利徠斗(りくと)さんの参戦が決まった。デビューを前に、レースに向けた意気込みをさくらんぼテレビに語ってくれた。

F1につながるスーパーフォーミュラに初参戦
国内最高峰で最速のフォーミュラレースシリーズ「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に参戦が決まったのは、山形市出身でトヨタの育成ドライバー・小林利徠斗さん(19)。

小林さんが出走するのは、全12戦で争われるレースのうち4月19日・20日に栃木で行われる第3戦・4戦の2つのレース。
トヨタがエンジンを供給しているチームのドライバーがけがで出場できなくなり、代役として1つ下のカテゴリーで活躍している小林さんが抜擢された。

公式HPによると、小林さんが参戦するフォーミュラレースシリーズは、レースに使用する車両やタイヤ・エンジンに性能の差がない「イコールコンディション」のため、ドライバーの実力やチームの戦略が勝敗につながる。
世界的に見てもF1に次ぐ速さをもち、F1に乗るために必要な「スーパーライセンス」を国内最短2年で取得できる。それにより、世界の舞台で活躍している名だたるドライバーを輩出していて、世界でも注目されているカテゴリーだ。

トップドライバーに挑む小林さんの疾走に注目
小林利徠斗さんはさくらんぼテレビの取材に対し、「今回は代役ですが、スーパーフォーミュラの参戦が決まって『ついにこの時が来たか』という気持ち。非常に緊張もしていますが、これまでフォーミュラカーなどでやってきたことに自信をもって、できる限りトップドライバーの方々と戦えるよう頑張りたい」と意気込みを語ってくれた。

小林さんは高校3年生だった2023年、トヨタのスクール生としてフォーミュラレースの登竜門となる「FIA-F4選手権」のシリーズチャンピオンを獲得。

2024年シーズンはチーム所属の育成ドライバーとなり、上位のカテゴリーにステップアップ。
初挑戦ながらシリーズランキング2位を獲得する活躍を見せた。

9歳からレーシングカートを始め、初めて臨む国内最高峰の舞台。2025もてぎ2&4レース/2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦・4戦は、4月19日(土)・20日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催。
トップドライバーに挑む小林さんの疾走に注目だ。

<小林利徠斗さん戦歴など>
2022年 F4参戦
2023年 F4参戦2年目で年間シリーズチャンピオン獲得
2024年 スクール生から育成ドライバーに
「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ」「スーパーGT GT300クラス」「スーパー耐久シリーズ」にシリーズ参戦
「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ」でシリーズチャンピオンを獲得すれば、2026年スーパーフォーミュラレギュラーシート獲得の可能性大
チームの期待も高く、2024年シーズンオフにスーパーフォーミュラのルーキーテストに呼ばれるなど、多くの経験を積んでいる
(さくらんぼテレビ)