タブーとされがちな“死”を、よりオープンに身近に語れる社会に。

そんな願いを込めたイベント「Deathフェス 2025」が、12日から東京・渋谷で始まりました。

2024年、2000人が来場したイベント「Deathフェス」。

イベントでは、タブー視されがちな“死”を身近なものとして考えるヒントがいろいろ展示されています。

用意されたピンク色の棺おけの中に横たわって、どのような気持ちになるのかを体験できるブースもありました。

体験者は「(ひつぎの外から)今までありがとうって言われて、“いやこちらこそ”って言いそうになるんですけどね。涙が出てきて、先に死んだ両親のこととか思い出した」と話しました。

棺おけデザイナーの布施さんは、人生の最後を自分らしく見送られたいとこの仕事を始めたといいます。

棺おけデザイナー・布施美佳子さん:
自分の人生の最後を見据えて、どういうふうに生きるかというのを考える機会になるといいなと思います。

さらに、ゴーグルを着けてVRで地獄の体験ができる実際のお寺の住職が監修するワークショップが13日に登場。

会場には、いろいろな色やスタイルの死に装束のブースやおしゃれなベールを扱う展示も。

また、来場者が人生の最後に残したい言葉をつづる「LASTWORDS展示」もあります。

「ありがとう、楽しかったよ」と書いた体験者は、「家族とか親しい人たちに、そう言って旅立てたら幸せかな」と話しました。

会場には、家族連れの姿もありました。

家族連れの来場者は「子どもを連れてきて大丈夫かなとはじめは思いましたが、こういう感じで伝えたらいいんだなというヒントみたいなものをもらえた気がします」と話しました。

一般社団法人デスフェス共同代表・市川望美さん:
命には限りがあることと、いつ終わりが来るのか分からないと思って、自分の人生の時間をいきいきと使っていただくきっかけになれば。

イベントは、渋谷ヒカリエで17日まで開催されます。