山形市は4月8日、市内の小学校で児童数十人分の「学力検査の結果」などが添付されたメールを教員が誤って一斉送信し、個人情報が漏えいしたと発表した。メールは、その学年の全ての保護者に送られていて、市は会見を開いて謝罪した。

保護者からの指摘で個人情報の流出発覚
山形市教育委員会・金沢智也教育長の謝罪で始まった会見。
教育委員会の説明によると、7日午後2時40分ごろ、市内の小学校の教員が、PTAの役員選出のための名簿ファイルをメールに添付して、その学年の保護者全員に一斉送信した。

しかし、添付されたエクセルファイルの「別タブ」には、児童数十人分の氏名や学力検査の結果・性格・行動・家庭環境の情報などの個人情報が書かれていた。
それらの個人情報は、新学期のクラス編成に使うための資料で、本来は学校の内部だけで共有されるべきものだった。

ダブルチェックはしたものの添付ファイルは確認せず
山形市学校教育課・横山尚久課長は、「保護者からも『非常にショックを受けた』との話も出ている。誤送信された保護者のみなさん、学年の子どもたちもいるので、大変申し訳ない思いをさせてしまった」と。

今回のケースでは、送信前に、教員と教頭の2人がメール本文の文面を確認したが、添付ファイルの内容までは確認せず一斉送信した。
学校は8日夜、臨時学年保護者会を開き説明を行った。また8日の時点で、SNSなどへの個人情報の流出は確認されていない。

市は再発防止策として、個人情報を含むデータにはパスワードの設定を確実に行うことや、複数の職員によるチェックを徹底するとしている。
(さくらんぼテレビ)