冬の間通行止めとなっている「八幡平アスピーテライン」の除雪作業が大詰めを迎えています。2025年は例年以上に高い「雪の回廊」を楽しめそうです。

八幡平アスピーテラインでは4月9日も除雪作業が行われ、除雪車が飛ばす雪によって晴れ渡った空には雪のアーチが描かれていました。八幡平に春の訪れを告げる光景です。

岩手県と秋田県を結ぶ八幡平アスピーテラインは、毎年、11月から雪のため通行止めとなりますが、2025年は3月10日から除雪作業が進められてきました。

その作業はショベルカーで雪を崩し、その雪をブルドーザーで集めた後、回転式の羽根が付いた車両で、遠くに吹き飛ばす手順で行われます。

1日に進む距離は平均350m、最終段階の9日は、頂上まで残り200mの地点から作業が行われました。

2025年の雪の回廊の一番高い雪の壁はなんと7.3m。下から見上げると圧巻の迫力です。

この冬は雪が多かったため、最も高い場所では過去3年の平均を1.1m上回っているほか、ルート全体で雪の壁は例年より高いということです。

県盛岡広域振興局道路河川整備課 阿部寛之課長
「今年は非常に雪の多い年ということで、近年でも屈指の雪の芸術を間近で体感していただきたい」

全長27kmの八幡平アスピーテラインは、ガードレールなどを整備したのち、4月15日に開通する予定で、日本一長いとされる雪の回廊は5月上旬まで楽しめるということです。

岩手めんこいテレビ
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