4月8日に江津市桜江町で起きた山林火災は、8日夜に「鎮圧」されましたが、出火から24時間以上経った現在も「鎮火」には至っていません。

この山林火災は、8日午前11時過ぎに江津市桜江町谷住郷で発生し、強風などの影響で広い範囲に燃え広がりました。そして発生から7時間以上経った午後6時半ごろに鎮圧、ほぼ消し止められました。
市によると焼失面積は、推定で12ヘクタール以上と見られています。
この火事によるけが人は今の所いないということです。
消防は「鎮圧」を発表しましたが、再び火が上がる恐れがあったため、8日夜は現場で警戒が続きました。
さらに一夜明け…。

宍道正五記者:
午前6時過ぎです。夜が明け、消火活動が再開されようとしています。

9日の消火活動は、空中と地上から役割分担して行われました。8日は強風の影響で空からの消火活動はできませんでしたが、9日は島根県の防災ヘリが出動し、赤外線で確認した熱源をめがけて散水しました。
また周辺に水源がないことから8日は地上からの消火活動も難航しましたが、9日は消防隊員が麓から散水車で運んだ水をリュック型の放水器具の入れて消火にあたりました。

消防団員:
まだまだくすぶっている所があります。

宍道正五記者:
行ったらにおいとか熱さはまだありますか?

消防団員:
あります。熱源もあります。

宍道正五記者:
火元と見られるこの辺りは、地面も法面も真っ黒で、激しく焼けた跡が確認できます。

火元と見られる場所は、「桜の里」と名付けられた花見スポットで、火災が発生した時間帯に花見客が、ドラム缶でごみが燃やされていたのを目撃していて、周辺の土は一面黒く焼け焦げていました。

江津消防署・野上礼司署長:
鎮火に向けて消火活動を続けています。きのうから強風注意報や乾燥注意報が出ていました。当管内でも火災注意報が出されている状況です。火の取り扱いにはくれぐれも注意して欲しい。

消防は、鎮火に向けて消火活動を続けるとともに、火災の詳しい原因を調べることにしています。

そして午後5時30分ごろ、発生から約30時間かかってようやく鎮火されたということです。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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