自家製の薬膳酒が人気で、多くのお客さんが訪れるバー。
ただ、人気の理由はそれだけではありません。

この記事の画像(12枚)

客:
初対面の人と話をしなきゃって思って話しちゃう。

大越裕之さん:
無理にどうしてもうまく会話しようとすると、そっちの方がプレッシャーになっちゃうから、それよりはできることでいいのじゃないかなと思いますけど。

バーのマスター、大越裕之さん。実は、臨床心理士の資格を持ち、医学的な知見からお客さんの相談にも乗っています。

大越裕之さん:
人に相談したいけど、なかなか相談する機会がないって方が多かったりしまして、そういう人が気軽に相談できる場所を作りたいなって。

大越さんによると、バーという場所で悩みを聞くからこその意義もあると言います。

大越裕之さん:
バーという、ある意味、敷居の低い場所に臨床心理士がいて、そこでいろいろなお話ができたら、心の病気が重くなる前にケアができる。

このような活動を続けている理由…そこには、自身の過去が関係していました。

大越裕之さん:
海外で仕事をしていたのですけどメンタルの調子をくずしてしまいまして、向こうでいろいろやっていることも全部諦めて日本に戻って来ちゃいまして。

“自身の経験を生かし、人助けがしたい”との思いから日本に帰国した大越さんは、一から勉強を始め、臨床心理士の資格を取得。メンタルケアをするようになったと言います。

大越裕之さん:
相談ってどうしても重たい雰囲気で、深刻な相談をしなくちゃいけないって訳ではないので、誰もが気軽に相談できるっていうことを皆さんに知ってもらえたらうれしいなと思います。

どんなささいな悩みでも相談に乗り、一緒に解決法を考えていく。“臨床心理士バー”のマスター、大越さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」3月21日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(12枚)