80年前の沖縄戦で住民の強制集団死いわゆる集団自決が起きた読谷村のチビチリガマで5日慰霊祭が執り行われました。

1945年4月2日、アメリカ軍が沖縄本島に上陸した翌日、読谷村波平にあるチビチリガマでは追い詰められた住民たちが家族同士で手をかけた強制集団死いわゆる集団自決が起こり85人の犠牲になりました。

5日の慰霊祭で遺族会の與那覇徳雄会長が「ガマは戦争の実相を伝える場所」だとして大切に守っていくと誓いました。

チビチリガマ遺族会 與那覇徳雄 会長:
私たちは次世代に平和のバトンを届ける義務と責任があると考えます。チビチリガマからともに平和を発信していきましょう

悲劇から80年の節目となった2025年の慰霊祭には例年より多くの人々が訪れ、家族と参加した若い世代もこれから記憶をつないでいくことを決意していました。

平和ガイドを務める知花昌太朗さん:
80年になりますが、ここで起こったことをしっかりと次の世代につないでいきます、ちゃんと伝えていきますという思いも込めて手を合わせた

悲劇を2度と繰り返してはならないと、参加した人々は犠牲者を悼むとともに不戦の誓いを新たにしていました。

沖縄テレビ
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