4月3日、肌寒い天気のもと、山形市の東北芸術工科大学で入学式が行われた。これから芸術を学ぶ若きアーティストたちは、自分の“個性”を大切にして新たな一歩を踏み出す。

個性が光る若きアーティストたち
さすがアーティストの卵たち、金・青・オレンジ…、髪の毛の色にも個性が感じられた。
4月3日、東北芸術工科大学に入学したのは、学部生と大学院生合わせて640人。

入学を祝って中山ダイスケ学長は「悔しさを表現で塗りつぶし、心の涙を絵の具にして何かを届けられる人になってほしい」と激励の言葉を送った。

これに対し、新入生を代表して沖縄・石垣島出身で芸術学部美術科の金城凛さんが「山形ならではの自然の中で得られるインスピレーションや、地域社会との関わりを大切にしながら、創造の幅を広げていきたい」と、誓いの言葉を述べた。

キャンパスライフの楽しみは?
式を終えて会場を出た新入生を待っていたのは、早速のサークルの勧誘。このキャンパスで、楽しい学生生活が始まろうとしている。
勉強に、サークル活動に、期待に胸を膨らませていた新入生に芸工大の魅力を聞いてみると、宮城出身の新入生は「学校が魅力的、校舎も好き」、岩手出身の新入生は「学食に力を入れているらしいので全部制覇したい」と話してくれた。

米沢市出身の新入生:
インテリアデザイナーになりたい。なれるように頑張りたい。学科ごとの活動、自分で家具をデザインできるところが楽しみ。
ひと際、目立つ服装をしていたのは中国からの留学生たち。山形の風景に魅力を感じて芸工大を選んだそうだ。

そして、憧れの“金髪”で式を迎えた宮城出身の新入生も…。
宮城出身:
好きなスケーターが金髪坊主。憧れてこの髪型にした。何でもできる気がする。

県内出身者は約3割・165人
多様性のかたまり、入学式から個性が爆発していた芸工大の2025年の新入生のうち、県内出身者は約3割の165人。

講義は4月7日から始まる。伸び伸びと表現の幅を山形の地で広げ、芸術で山形を盛り上げていってほしい。
(さくらんぼテレビ)