熊本県内の産学官のトップが集まった『くまもと都市戦略会議』が4月2日に開かれ、今後、整備される熊本市役所新庁舎周辺の『まちづくり』について意見が交わされた。
新庁舎周辺の『まちづくり』に意見交換
熊本市は、本庁舎と議会棟を同じ中央区の『NTT桜町の敷地』に、現在本庁舎内にある中央区役所を『花畑町別館跡地』に、それぞれ移転建て替えとする方針で、2028年度に着工予定。

4月3日は産学官のトップが集まり、熊本市役所新庁舎の整備や現庁舎の跡地の活用をきっかけとした、『まちづくり』について非公開で意見が交わされた。

大西一史熊本市長は「街の単なる再生、(市庁舎の)建て替えではなく、人の流れやアクセスがうまくいくかは、これからの町のポテンシャルを引き出すのに非常に重要と、我々は考えている」と述べた。

会議の中では、『居心地がよく歩きたくなるまちなか』『ウォーカブルシティ』を目指すための一つの例として、地下通路も含めた新たな動線を考える案も出たという。
ウォーカブルシティに地下通路案も
熊本経済同友会の笠原慶久代表幹事は「雨に濡れずに歩けるし、災害などに備え、安全のためのシェルターという意味でも、地下街(をつくるの)がいいのではないかと言った」と、会議の内容について話した。

これに対して、大西熊本市長は「全く実現できないということではない。アクセスが良ければ必ず人はそこに流れていく、あとは市民の声、ニーズはワークショップで聞いていくのが重要」と話した。

笠原代表幹事は「地下化することで『さらににぎわいが出る』とか『ウォーカブルシティとしての機能が高まる』という議論があったので、具体的に議論を深めてほしい」と期待を寄せた。

今後の具体的な検討について、大西熊本市長は4月中に立ち上げる『庁舎周辺まちづくりプラン(仮称)等検討委員会』で学識経験者や経済界、県などが参画し進めていくことで合意したと明らかにした。
(テレビ熊本)