島根県西部の伝統芸能・石見神楽で使用される「神楽面」にスポットを当てた企画展が、江津市の今井美術館で開かれています。
にらみつけるような鋭い眼光。石見神楽の定番の演目「大蛇(おろち)」で使われる神楽面です。
江津市桜江町の今井美術館で開かれている企画展『神楽面の魅力 石見神楽面と日本の神楽面』。石見神楽で使用される神楽面170点が展示され、その美術的価値や魅力を紹介しています。石見神楽の面は、もとは木彫りでしたが、明治時代に浜田市の長浜人形の職人らによって和紙を貼り重ねて作る「張子面(はりこめん)」が生み出されました。
今回の展示では、そうした歴史の一端に触れることでき、各地の社中が所有している明治時代の神楽面や、地元の職人が古い面から復元した神楽面なども展示されています。
このほか2階には、石見神楽の衣装や小道具なども展示されています。
この企画展は4月27日までで、13日からは日本各地の神楽面も展示されます。