4月1日、新年度がスタートした。長崎県内の多くの企業で入社式が行われた。
トップスターからサプライズも!ハウステンボス
佐世保市のハウステンボスで行われた入社式。

緊張した面持ちの新入社員77人の前に現れたのは…先輩社員25人と社長と常務による合唱での歓迎だ。

高村耕太郎社長(高ははしごだか)は式辞で「ハウステンボスを将来的に九州全体の観光事業を盛り上げるテーマパークにしたい。みなさんがこれまでの人生で得たものを大切にしながら会社の成長にも貢献してほしい」とあいさつした。

新入社員の廣田上さん(22)は「社会人の先輩にどのように追いつくか、不安と緊張全てが混ざったような心境」と複雑な胸中を語り、柿本ゆきさん(18)は「ハウステンボスは自分の人生にあるもの、大げさに言うとそんな感じ。これからは笑顔あふれる楽しい思い出ができるハウステンボスにしたい」と意気込みを語った。

ハウステンボス歌劇団のトップスターからサプライズで花をプレゼントされる場面もあり、テーマパークらしい入社式となった。

新入社員は現場研修を受けた後、全員が6月1日までにそれぞれの部署へ配属される。
初めて各拠点が集まっての入社式 ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング
ピアノ歴約20年の先輩社員がお祝いの演奏。
趣向を凝らした入社式を行ったのは、ソニーグループの半導体事業会社「ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング」だ。

入社を祝うボードには、新入社員249人に宛てた先輩からのメッセージが掲載されていた。
メッセージを受け取った新入社員は「顔まで覚えていただいて本当にうれしい」と語った。

自社の製品やサービスについて理解を深めるコーナーもあった。
スマートフォンのカメラなどに搭載されている「イメージセンサー」は、諫早市の工場で製造されている。

こちらの会社は熊本に本社があり、これまで新入社員が配属された拠点をリモートでつなぎ、入社式を行っていた。
対面で親睦を深める機会がほしいとの声に応えて、2025年は初めて8つの拠点の新入社員を長崎市に集めての入社式が実現した。
新入社員の木村倫華さん(24)(配属:長崎)は「どんどん新しいものを取り入れていく、ソニーらしい入社式だったなと感じたと語り、 熊副慎悟さん(24)(配属:長崎)は「半導体といえば今は熊本、みたいなイメージになっているが、長崎にもあるんだよ、というのをアピールできるような工場にしていく一員になりたい」と意気込んでいた。

新入社員は諫早市の工場見学や研修のため長崎県内に1週間滞在し、4月中旬にそれぞれの拠点に配属される予定だ。
株式5万円も 十八親和銀行
十八親和銀行には高校や大学などを卒業した118人が仲間入りした。

山川信彦頭取は、元行員が顧客の預金を着服した不祥事について謝罪し、「胸を張って働ける銀行にする」と述べた。
十八親和銀行 山川信彦 頭取:お金のことについてしっかりきちっと管理をし、人生をそのお金によって豊かにするような生き方をしてほしいと思います。

誓いの言葉で新入行員の田中玲樹さん(22)は「素直な心とチャレンジ意欲を持ち、地域経済の発展のために貢献できるよう努力していきます」と語り、谷 有彩さん(22)は「地域に真の豊かさをもたらすことができる行員となることをここに誓います」と決意を述べた。

新入行員にはモチベーションアップにつながればと、今回初めて、ふくおかフィナンシャルグループの株式5万円分が贈られ、金融のプロフェッショナルへの道をスタートさせた。

新入行員たちは2日からコンプライアンスや店舗営業の基礎知識などの研修を受け、28日に配属先に着任する。
(テレビ長崎)