ボウリングで日本一に輝いた経験を持つ砂川舞佳さん。
2025年3月、高校を卒業し、沖縄を離れて新たなステージに挑む砂川さん。小学校の頃に大病を患った経験から、「人の命を助けたい」という気持ちが芽生えた砂川さんは、春から医療系の大学に進む。

砂川舞佳さん
砂川舞佳さん
この記事の画像(6枚)

国民スポーツ大会団体優勝・個人でも3位入賞

砂川舞佳さん:
高校生活3年間あっという間だったなって感じがあります。楽しかったです

首里東高校ボウリング部に所属していた砂川舞佳さん。

砂川舞佳さん:
好きじゃないと続けられないなというのは一番思っていて、成績を残せなかったりとか、嫌なこともあるんですけどそれを忘れるくらいボウリングが大好き

2024年10月、佐賀県で開かれた国民スポーツ大会で県勢で19年ぶりとなる団体優勝を成し遂げ、個人でも3位入賞を果たした。

砂川舞佳さん:
本当に嬉しくて今までにないくらい嬉し涙を流しました。めっちゃ泣きました。1、2年生で出たんですけどどっちも予選落ちで本当に悔しい思いをしたので、それもあって、今回の佐賀の国スポでは絶対に優勝したいなという強い思いがありました

国民スポーツ大会で団体優勝と個人3位に輝く
国民スポーツ大会で団体優勝と個人3位に輝く

闘病を乗り越えて語った夢

小学1年生からボウリングを始めた砂川さん。めきめき実力を伸ばすと4年生のころには大会記録を塗り替えて初めて全国大会で優勝。
しかし、ボウリングに懸ける思いが強まってきたその年に卵巣がんが発覚。4カ月に渡る闘病生活を乗り越えボウリングを続けた砂川さんは、7年前の取材で大きな夢も語っていた。

砂川舞佳さん(当時小6):
ナショナルチームに入って、世界大会で優勝することです。

その後もさまざまな大会で結果を残し、この春、高校を卒業した。

砂川舞佳さん:
病気をした時は、今後ボウリングができるかどうか不安な気持ちしかなかったんですけど、こうして無事に何事もなく高校を卒業できて、ボウリングも続けられているのは、本当に母の支えが一番大きいと思います。日常生活はもちろんなんですけど、沖縄の大会は、毎回全部の試合に一緒についてきてくれて、後ろで見守ってくれたりとか

母親の応援が大きな支えに
母親の応援が大きな支えに

大病をきっかけに芽生えた気持ち

母への感謝を胸にこれからは沖縄を離れ、砂川さんは春から福岡の大学に進学することを決た。

砂川舞佳さん:
病気をしたことがきっかけで、医療系の仕事に就きたいなと考えていて。医療系の大学に進みます。自分が命を助けてもらった側になったから、人の命を助けたいという気持ちが芽生えて、大学で勉強することをメインで行くので、今よりボウリングをする回数は減るとは思うんですけど、完全にやめるわけではないのでこれからも楽しみつつ投げていきたいなと思っています

大きな壁を乗り越え前を向き続ける砂川さんの姿に後輩たちも憧れを抱いている。

ゆいさん:
目標は舞佳さんみたいに、いろんな大会で優勝したり、かっこいい選手になりたいと思っています

砂川舞佳さん:
めっちゃ嬉しいです

下地良佳さん:
点数とかをいっぱい出すところは見習いたいなと思います。目標は全国一位になること!

砂川舞佳さん:
ボウリングは年齢関係なく楽しめるスポーツだからこそやっぱり年関係なく競い合ったりとか、お互い切磋琢磨できる」春からは県外で暮らす砂川さんを明るく送り出してくれました。

ゆいさん:
内地で初めての場所とか交通機関とか通学、迷うかもしれないんですけど勉強とボウリングも両立させて頑張ってください

後輩から慕われる砂川さん
後輩から慕われる砂川さん

周囲に愛される砂川さんに今後の目標を聞いた。

砂川舞佳さん:
もっとハイレベルな戦いの中で、全日本を取りたい気持ちがあります。たくさんの人から憧れられるような選手になりたいなと思っています。100歳までボウリングしたいです

ボウリング愛溢れる砂川さん。新たなステージでさらなる高みをめざしていきます。

新たなステージへ意気込む砂川さん
新たなステージへ意気込む砂川さん

取材後記:
2025年5月には全日本選抜選手権があり、その後も国民スポーツ大会、全日本選手権と3つの大きな大会があるので、いづれかの大会で日本一を獲りたいと目標を語っていた。
大学では、健康第一に自分のやりたい事や、好きな事を追求していきたいと、これから始まる生活に期待を膨らませていた。

(沖縄テレビ)

沖縄テレビ
沖縄テレビ

沖縄の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。