三原じゅん子こども政策相は28日の記者会見で、去年の小中高生の自殺者数が過去最多となったことについて、「痛恨の極みで自責の念に堪えない」と述べた。
厚生労働省によると、去年(2024年)自殺した人は2万320人。前年から1517人減り、統計開始以降2番目に少なくなった。
一方、自殺した小中高生は前年から16人増えて529人。統計がある1980年以降で最も多くなった。
三原大臣は「自殺対策白書によれば、未遂者への支援強化が大変重要だ」とした上で、「自殺未遂者と家庭を、地域で包括的に支援する体制の構築に向けて、来年度新たに調査研究を行う予定としている」と述べた。
また「19歳以下の子どもたちが自ら命を絶つというのは、非常に悲しい苦しいこと。命の大切さというものを改めて訴えていきたい」と語った。
そして、「困り事、悩み事があるならば、躊躇なく相談をしてもらいたい」と呼びかけ、「できれば信頼できる大人に相談してもらえるような、そういう社会を私達が作っていかなければならない」と強調した。