長野・軽井沢町の保育園で、身長22cm、体重258gと世界最小で生まれた男の子が卒園式を迎えた。懸命の治療を乗り越え、すくすくと成長した男の子は「友達100人作る!」と笑顔で意気込みながら、春からの小学校生活に期待を膨らませている。
世界最小で誕生した男の子が卒園
長野・軽井沢町の保育園で25日、卒園式を迎えた男の子がいた。“世界最小の赤ちゃん”として生まれた関野竜佑ちゃん(6)だ。

竜佑ちゃんの誕生時の身長は22cm、体重はわずか258gと、大人の手のひらにのるほどの小さな体だった。「妊娠高血圧症候群」による緊急帝王切開で、妊娠24週と5日で生まれたのだ。
当時についてお母さんの俊子さんは「生まれた時小さすぎて、無事かなと思うだけで不安でした」と語っている。

しかし、懸命の治療と竜佑ちゃんの生命力によって少しずつ成長。無事退院できたケースでは、世界最小の男の子だった。
1歳の時には身長56.1cm、体重4400gに成長。2歳頃には言葉を話し始め、3歳頃には「いやだ、いやだ」と自己主張もみられるようになった。

そうして、4歳、5歳と定期検診やリハビリを受けながら、竜佑ちゃんはすくすくと成長していった。
警察官を夢見る男の子…卒園式でみせた成長
そしてついに迎えたのは、6歳の卒園式だ。

竜佑ちゃんはみんなの前で「大きくなったら警察になりたいです」と将来の夢を発表し、堂々とした歩みで式に入場していた。
生まれたばかりの頃は大人の親指ほどしかなかった小さな手も、今ではしっかりと成長し、みんなとハイタッチを交わして卒園を祝った。母親の俊子さんは「病気をせず、ほとんど休まずに通えたので良かったです」と喜びを語っている。

来月からはいよいよ小学生だ。竜佑ちゃんに友達はどれくらい作りたいか尋ねると、「100人!いっぱい、いっぱい!」と元気いっぱいに答えていた。
(「イット!」 3月26日放送より)