ハンセン病に対する偏見・差別のない社会を目指す岡山県の対策協議会が3月24日に開かれ、教員や若い世代の教育に力を入れていくことを申し合わせました。
協議会には、瀬戸内市の2つの療養所の入所者や園長など約10人の委員が出席し、県が2024年度、教員向けの新たな動画を作成し、授業に役立ててもらう取り組みを行っていることなどが報告されました。
前回の協議会で、「県の啓発活動には工夫が必要だ」との指摘を受けて、進められているものです。委員からは、「今年度3回に留まっている学校での講演会や、学習時間を増やすべき」だといった意見が上がり、子供たちの教育を充実させていくことを申し合わせました。
(邑久光明園入所者自治会 屋猛司会長)
「2時間や3時間では人権問題は難しい、子供たちには、もっとゆっくりと教えてあげてほしい」
(長島愛生園入所者自治会 中尾伸治会長)
「しょっちゅうしてほしいとは言わないが、機会があれば(子供たちに)話してほしいと思う」
県は、療養所の施設を活用した宿泊研修も広めていきたいとしています。