国の文化審議会は21日、琉球王国時代の古文書「琉球家譜」などを国の重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
国の重要文化財に指定されるのは、沖縄県と那覇市が所有する古文書琉球家譜及び琉球家譜関係文書と、歴史資料となる宮良殿内家関係資料の合わせて3件です。
琉球家譜は琉球王国時代の士族・サムレーに関する公文書で、王府の組織や行政、身分制度など、琉球史を研究する上で貴重な文化財となっています。
宮良殿内家関係資料は、琉球王府統治下の八重山島で頭役を務めた宮良家に伝来した家文書で、琉球王国による離島支配の実態を伝える歴史資料としてその学術価値が高く評価されています。
玉城知事は「重要文化財に指定されることは大変嬉しく、今後とも文化財の保存・教育普及に努めていきたい」とコメントしています。
3件の文化財は、2025年秋の官報での告示を経て、正式に指定されます。