埼玉・八潮市で起きた道路陥没事故で、事故発生から3カ月あまり経った2日、行方が分からなくなっていたトラック運転手の男性(74)とみられる遺体が見つかった。男性の家族は、「胸が締め付けられる想い」と沈痛な思いを明かした。
不明となっていた男性運転手の遺体が発見
2025年1月、八潮市の道路が陥没してトラックが転落し、74歳の男性運転手が安否不明となっていた事故。

警察や消防は、2日午前5時頃から下水道管に入り、トラックの運転席部分から男性とみられる人物を救出したが、その場で死亡が確認された。
「まだまだ時間が必要です」男性運転手の家族がコメント発表
これを受け、男性の家族がコメントを発表した。

男性運転手(74)の家族のコメント:
事故から3カ月以上が経ち、ようやく父が救出されました。道路陥没事故に巻き込まれるなんて、想像すらしていない出来事でした。落下した車内に取り残された父は、心の強い人だったので、恐怖や苦痛と戦って、力尽きるまで生きて帰りたいと思っていたはずです。
それを想うと体が震え、胸が締め付けられる想いです。体が大きく、何かと頼れる父でした。少し頑固なところもありましたが、いつも笑顔で、とても優しく温厚な性格の父。私たちにとって、かけがえのない存在でした。
孫が生まれ愛情を注ぎ、ひ孫が生まれ更に沢山の愛情を注ぎ、これからの成長をとても楽しみにしていました。
みんなが大好きな父が突如として居なくなってしまった事実を、未だに信じることも、受け止める事も出来ません。まだまだ時間が必要です。今は父の為に、私たちが出来る事を精一杯やり、前に進んで行かなければならないと思っています。

また、男性が勤務していた会社の代表は、「関係各署の、皆様には、本件事故の原因の特定・改善にご尽力いただき、2度と同じ事が起こらないように、世の中の人が公道を安心して走行できるようにしていただきたいと思います」とコメントしている。
(「イット!」5月2日放送より)