能登半島地震の被災地を襲った記録的豪雨から21日で半年になる。
甚大な被害を受けた石川・輪島港で21日から本格的な復旧工事が始まった。
輪島市内2カ所目の豪雨被害者向け仮設住宅の入居開始
能登半島地震の被災地を襲った2024年9月の記録的豪雨から21日で半年。
石川・輪島市では、市内で2カ所目となる豪雨被害者向け仮設住宅への入居が始まった。

地震と豪雨で二重に被災し避難所生活を続けてきた、郷谷幸男さん(62)。
今回、仮設住宅への入居がようやく決まり、部屋の様子を確認しにきた。
郷谷さんは、停電や断水などが続いていることから、被災した自宅の修理を行うか、公費解体するか検討するという。

半年間避難所で生活する郷谷幸男さん:
俺自身もどこまで生きているかもわからない。どうでもいいわーって気持ちも半分あるし、できればやっぱり生まれ育ったところで死んでいきたいわという頭もあるし。
輪島市では今後、新たに2つの仮設住宅で入居が始まる予定だ。
地震で甚大な被害の輪島港も復旧工事開始
一方、能登半島地震で護岸が損傷するなど、甚大な被害を受けた輪島港では21日から本格的な復旧工事がスタートした。
輪島港は2024年6月、「イット!」の青井実キャスターが荷さばき場を取材していた。

石川・輪島港の人(2024年6月):
ここがこんな段差できている。沈下したのかこっちが上がったのか、両方なのか。
青井実キャスター(2024年6月):
これはなかなかの段差ですね、これ。

ーーこれ初めてちょっと見た時どういうふうに思われました?
石川・輪島港の人:
ただビックリした。こんなことなるんやなと思った。

復旧工事の対象エリアは、クルーズ船などを受け入れるマリンタウン。
まずは資材を置くためのスペースを確保し、今後海底に流れ込んだ土砂を使って、堤防の補強などを行う予定だ。

国交省北陸地方整備局 能登港湾空港復興推進室・美野智彦室長:
1日でも早くその姿を取り戻せるように、国としても全力で進めてまいりたいと思っております。
マリンタウンの工事は、すでに再開しているズワイガニ漁などと並行しつつ行われ、2026年12月までの完了を目指している。
(「イット!」3月21日放送より)