小学校で行われていたのは、「命を救うための授業」です。

この記事の画像(11枚)

桐田寿子さん:
AEDについて知る。
場所を確かめる。
誰かに伝える。
それだけで救える命がきっとあります。

教壇に立つのは、桐田寿子(きりた・ひさこ)さんは、“AEDは迷わず使う”というメッセージを10年以上、伝え続けています。そのワケは…。

桐田寿子さん:
「うち駅伝の練習頑張るね。ママ大好き」って投げキッスして…。
その「大好き」って言葉が、最後の明日香から聞いた言葉だったので…。

約13年前。当時、小学6年生だった長女・明日香さんは、小学校の駅伝の練習中に心臓発作で倒れ、亡くなりました。

救急車が到着するまでに、AEDは使われなかったそうです。

桐田寿子さん:
AEDを使用していたら、明日香は、結果が大きく変わっていたんじゃないかなと思います。
本当に巻き戻せない時間というのを経験しました。

この経験から、桐田さんは「迷わずAEDを使う大切さ」を全国各地で伝え続けているのです。

桐田寿子さん:
まず電源を入れることでAEDが喋り出します。
AEDが教えてくれた通りに動けばAEDは必ず使えます。
間違ってボタンを押しても電気ショックはかからないので・・・

桐田さんが最も伝えたい事は何ですか?

桐田寿子さん:
遺族という立場になってほしくないという思いと救える命は救いたい。
1人1人が完璧でなくていいので自分に今できることを行動に移してほしい。

“AEDは迷わず使う”という思いを伝える桐田さんの活動は明日も続きます。
(「イット!」 2月10日放送)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(11枚)