土地取引の目安となる地価が公表された。

住宅地の上昇率で全国一となったのは「第2のニセコ」と言われる北海道富良野市。

街は様変わりしている。

ウィンタースポーツを楽しむ外国人でにぎわう富良野市。

「他のスキー場よりパウダースノーがいい」(アメリカからの観光客)

「素晴らしい。地元の人も親切で歓迎してくれる」(オーストラリアからの観光客)

富良野市でウィンタースポーツを楽しむ外国人
富良野市でウィンタースポーツを楽しむ外国人
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スキー場のふもとにある富良野市北の峰町の一角が、2024年に引き続き住宅地の上昇率全国一となった。

上昇率は31.3%、1平方メートル当たり6万5000円。

リゾート地として注目を浴びる中、円安の影響で海外の需要が高まり「第2のニセコ」とも呼ばれている。

「ホテルやコンドミニアムの建設が建築費の高騰で一時止まっていたが売買があった。外国人から見ると円安は旅行しやすいので影響はある」(北海道不動産鑑定士協会 横山 幹人 理事)

北海道不動産鑑定士協会 横山 幹人 理事
北海道不動産鑑定士協会 横山 幹人 理事

物件を探す海外の投資家の姿も。

800平方メートルを超える土地付き2階建て7LDK。

北の峰地区のスキー場まで10kmほどで、販売価格は6800万円だ。

「天気がいいと景色がよく見える。土地がなにより広い」(不動産会社社長 石井 秀幸さん)

「民泊も可能だし、値段もいい」(韓国の投資家)

富良野市に宿泊する外国人は年間延べ25万人。

10年前の4.2倍で、地価は今後も高い上昇率となりそうだ。

2階建て7LDKの物件
2階建て7LDKの物件

こちらは北海道千歳市で建設中の「ラピダス」の次世代半導体工場。

この春に試作ラインの稼働を目指していて、周辺では地価の上昇が続いている。

その影響は周辺の街にも。

「苫小牧市の東部地区はラピダスの影響があるほか、交通の要所で商業施設もあり千歳市にも通いやすい」(横山理事)

千歳市の隣町の苫小牧市。

住宅地の上昇率北海道内トップ10に、3か所がランクインした。

苫小牧市では千歳市に近い東部を中心に、商業施設やアパートの建設や売買が増えているという。

「これから住みたいと探している友達で『高くて住めない』という人が多い」(苫小牧市民)

「ラピダス」効果が地価を押し上げているようだ。

千歳市で建設中の「ラピダス」工場
千歳市で建設中の「ラピダス」工場
北海道文化放送
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