岩手県盛岡市大通のウエダビル2階に2月14日オープンした「青山文庫盛岡分店」。
店舗責任者の速水正之さんによると、店のコンセプトは「コーヒーとインクの香りが楽しめる昔懐かしの店」だという。文庫カフェということで本も多数用意している。
お客さんにくつろいでもらうため開店は朝7時から。午前11時まで提供している「モーニング」はドリンクを注文すれば無料でトーストが味わえる。
また、料理一つ一つ手作り・自家製で仕上げていて、フランスの郷土料理「ガレット」はそば粉100%の生地に具材をのせた「ガレット」が人気の一品。
人気のランチセットには、サラダとスープ・お好みのドリンクがプラスされる。
中でも「コンプレット」は、3種をブレンドしたチーズにタマゴとハムをトッピングしている。
タマゴを絡めて口に運べば程よいそばの風味と濃厚なチーズが広がる。
寒の戻りがあるこの時期にピッタリなメニュー「煮込みシチューライス」は、アツアツのデミグラスソースが食欲をそそり体を温めてくれる一品だ。
店舗責任者 速水正之さん
「デミグラスソースも自家製。デミグラスソースの中に赤ワインを隠し味に使っている。中にライスも入っているので、シチューとしてもだが、グラタンに近いような形を想像していただければ。グラタンのクリーミーな香りとデミグラスの芳醇な香りの両方が相まって楽しめる」
手の込んだメニューが味わえる青山文庫だが、店内の雰囲気作りも大切にしている。
宮沢賢治をイメージしているデスクスペースや、一点一点がビンテージ家具だという。
また、壁には時計が連なっているが実は合っている時計が一つのみで、他は全て時を止めているのだと速水さんは説明する。
店舗責任者 速水正之さん
「日常を忘れてここの空間を楽しんでいただくという意味で一つだけになっている」
そんなゆったりとした雰囲気にピッタリなスイーツ・自慢のシフォンケーキは、たっぷりの生クリームにキャラメルソースをかけ、アーモンドの食感がいいアクセントになっている。
「青山文庫盛岡分店」ではカウンターに並んでいる文庫本を110円で購入でき、また、一部の貸し出し本は50円の募金をすると1週間借りることができる。
速水さんは「文庫カフェというところもあるので、より空間を楽しんでもらいたい。盛岡の方々に楽しんでいただき皆様に愛される、地域に根付いたお店になっていきたい」と語る。
読書と共に味わえる至福のメニューの数々。時間を忘れることのできる特別な空間が「青山文庫盛岡分店」にはある。