静岡・袋井市で17日、1月にわざと車にぶつかる当たり屋行為を行ったとして男が逮捕された。
男は狭い道路で車と接触し、スマホ破損を装って、ドライバーから現金を詐取した疑いが持たれている。
男は、同様の当たり屋行為で2月にも逮捕されているが、警察は数年前から男が犯行を繰り返していたとみて調べている。
狭い道でわざとぶつかるた当たり屋の手口
静岡・袋井市で1月、走行中のドライバーのカメラがとらえた思わぬ場面。

「え!?やだ!ウソ今絶対アレだよ」とドライバーが叫んだ。
歩いてきた歩行者とすれ違いざまに、「ドン!」と接触したのだ。
運転していた女性は「絶対当たらないという感じだったが、当たったのですごくビックリした」と話す。
というのも、実はこの歩行者の正体は、わざと車にぶつかりにくる、いわゆる“当たり屋”だったのだ。

17日、派遣社員の鈴木敏朗容疑者(52)が詐欺の疑いで逮捕された。
事件は、静岡・袋井市の道幅の狭い道路で起こった。
男は、車とぶつかっても不自然ではない場所を選んで、犯行に及んでいたとみられる。
運転していた女性は、鈴木容疑者の手口について、「(男に)『腕は大丈夫ですか?』と聞くと、『腕は全然大丈夫だよ。でも携帯がね…』」と言われたと話している。
数年前から同様の犯行を繰り返していたか
鈴木容疑者は、もともと割れていたスマートフォンをドライバーに見せ、買い換えるための代金として、現金約3万円をだまし取ったとみられている。

さらに鈴木容疑者は、同様の当たり屋行為で2月にも逮捕されていて、ほかにも眼鏡や時計が壊れたと訴える事故が複数件確認されているという。
調べに対し、鈴木容疑者は「借金の返済や生活費の足しにするために詐欺をした」と供述している。
警察は、鈴木容疑者が少なくとも数年前から犯行を繰り返していたとみて、余罪を調べている。
(「イット!」3月18日放送より)