OHK(岡山放送)のアーカイブ映像で振り返るエリアの昭和
1925年の昭和元年から2025年で100年を迎えた。OHKのアーカイブセンターに残る岡山の懐かしの映像で、ふるさとの昭和を振り返る。

新型観光バス「パノラマ」 車体は富士重工製・エンジンなどは日産ディーゼル製
1978年(昭和53年)3月14日、岡山市の下津井電鉄に新しい観光バスが導入され、報道関係者などに公開された。下津井電鉄によると、この車両は「日産ディーゼルRA50T」で、車体は富士重工製、「パノラマ」と呼ばれていた。

当時のバスガイドは”花形車両”と回想…後部座席からも正面がよく見える
当時バスガイドをしていた人は「柱がなく、窓ガラスが頭上まであったので、景色が良く見え、大活躍していた」と証言し、”花型車両”だったと振り返る。
ゆったりしたシートと、車両後部に行くほど高くなる「三段式」を採用し、後部座席でも正面の景色がよく見えるバスだった。

試乗した人からは好評…当時は旅行客からの”車両指名”も
試乗した人からは「外からの騒音が入らず車内が静か」、「エンジン音が小さい」、「ローリングがなく車内で字が書ける」など好評で、当時はこの車両を指定してくる旅行客もいたという。

1992年に廃車に…人気のバスのお値段は
全長約12メートル、幅約2.5メートル、高さ2.3メートルで、この当時の貸し切りバスよりも車高が20センチほど高く、車体の価格は1台約2000万円(当時)だった。バスは1992年に廃車となっている。
(岡山放送)
