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北陸新幹線開業から1年 「小浜・京都ルート」に暗雲 “半世紀待ってもつながらない”地元に広がる焦燥感|FNNプライムオンライン

北陸新幹線開業から1年 「小浜・京都ルート」に暗雲 “半世紀待ってもつながらない”地元に広がる焦燥感

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北陸新幹線が敦賀まで延伸して1年。敦賀から先は小浜と京都を通り大阪までつなぐ計画だが、3年連続で認可・着工が見送られた。沿線の京都が懸念する環境面への影響や財源負担の問題など課題が山積。「米原ルート」再考を求める声も高まり「小浜・京都ルート」での全線開業には暗雲が垂れ込めつつある。

福井県知事の“初夢”は小浜先行開業

「初夢として申し上げると、小浜・京都ルートでの小浜先行開業はあるのではないか」
2025年の年頭会見で福井県の杉本達治知事が突如、打ち出した「小浜先行開業案」。小浜・京都ルートの認可・着工が見通せない局面に一石を投じたいとする思惑が見え隠れする。

2025年の年頭会見で“初夢”を語った杉本知事
2025年の年頭会見で“初夢”を語った杉本知事
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2024年12月、与党の国会議員らでつくるプロジェクトチームは、京都を通る詳細ルートの決定を見送り、敦賀から先の認可・着工を断念した。最大の理由は沿線自治体である“京都の懸念”だ。

“京都の懸念”は解消に向けた動きがない
“京都の懸念”は解消に向けた動きがない

工事に伴う地下水への影響や、増額続きの建設費の地元負担など“京都の懸念”解消に向けた具体的な動きはなく、他の沿線自治体からは「小浜・京都ルート」を諦め「米原ルート」への再考を求める声が高まっている。

「米原ルート」含めた再検討求める声

「国が進めるべき事業について、3年も3回も約束を反故にすることは異常な状況である」と批判したのは石川県の馳浩知事。

記者団の取材に応じる馳浩石川県知事
記者団の取材に応じる馳浩石川県知事

3月12日の県議会後「本当に小浜ルートで大丈夫なんですか?京都の7つの課題に政府や国交省、国会議員、与党整備委員会は応えることができるんですか?データを示してください、というのが私の率直な思い」と米原ルートを含めたルートの再検討を国に求める考えを示した。

地元の声を“熱源”に―

小浜・京都ルートで新駅が設置される予定の小浜市では、この不透明な状況について市民は―

北陸新幹線延伸について語る小浜市民
北陸新幹線延伸について語る小浜市民

「異動手段も増えて帰省も楽になるので、交通手段の確保には早く通ってほしい」と期待する声がある一方で「(新幹線は)あったらいいけど20年も先のことは分からない」と消極的な意見も。また「正直、新幹線ができてもあまり効果ないのでは。環境汚染が一番心配なので、京都の人が言っている意味は良く理解できる」と京都に寄り添う声もあった。一方で「東海道新幹線の代替機能は絶対あると思うので、そういう考えを京都の人も理解してくれれば早く進むのでは」と議論の進め方を問う声も。

小浜市の杉本和範市長
小浜市の杉本和範市長

小浜市の人口は約2万7000人。人口減少は年々進み、原発が立地する他の市町と比べ財政も豊かとはいえない。2024年8月に就任した杉本和範市長は「新幹線が通ることでまちが発展し、経済圏を含めて大きく広がる。新幹線が来れば行きたいと思ってもらえるような、全線開通を早めるようなまちづくりを今後20年でやっていく」とする。

小浜・京都ルート決定に沸く地元
小浜・京都ルート決定に沸く地元

整備計画の閣議決定から半世紀、40年以上にわたる運動の末に悲願の小浜・京都ルートが決定し喜びに沸いた小浜市。だが杉本市長は、着工の遅れが気運の低下を招くことを懸念している。「ずっと待たされていると関心が無くなっていく。やはり国策はスピード感をもってやらないと」と延伸の遅れは開業効果に悪影響を及ぼすと指摘する。

「このスピード感では発展のスピードは遅くなるし効果も想定より半減する。嶺南地域は発電所があり電力供給地であることから進出を計画している企業も多々あるが、新幹線の完成がいつになるか分からないと企業の投資も生まれにくい」と着工へのスピード感を求める。

待っていても新幹線は来ない…

また、現状を憂いている若い世代も。若狭青年会議所の水江大地前理事長は、関心が薄い若者世代の気運醸成を図ろうと若手経済界の有志を募り、組織の立ち上げに乗り出している。背景には“小浜・京都ルートでの全線開業がなくなってしまうのでは”という危機感がある。

若狭青年会議所の水江大地前理事長
若狭青年会議所の水江大地前理事長

水江前理事は「私も36歳だが、この世代が北陸新幹線に対して知識がない。放っておいても勝手に来るよね、と他人事の空気感はあるので、小浜・京都ルートを持ってくるんだと声を上げ、みんなを巻き込んでいく」と意気込む。

杉本市長は「新幹線は大都市だけでなく地方の小さな都市を通ることによって国土の均衡ある発展ができる。そこが新幹線の本流。国土全体の発展に資する線として小浜・京都ルートは早期に決定して着工することが大事」と強調する。

 地域振興はもとより国全体の発展が目的の「整備新幹線」。一度決まった小浜ルートとはいえ、改めてその必要性を小浜から、そして福井県から強く訴えることが新幹線を大阪までつなぐ動力となる。

福井テレビ
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