“ホントかウソか”テレビの人がチームの監督に 身に纏う本物のオーラ

2025シーズンを迎えるにあたり、チームを牽引する万波中正選手に意気込みを聞いた。

2021年10月末、“新庄剛志 北海道日本ハムファイターズ次期監督就任“が発表された。

11月4日、自主練習中だった万波はバッティングの手を止めて、就任記者会見の様子をスタッフのスマートフォンで見たという。

万波は「あれはなんだろう。すごく興奮した。自分たちのことだけど、どこかテレビのような世界の感じで、現実なのか、それともここまで報道が出ても”嘘だよー“みたいなのがあるんじゃないかとも思ったり」と新庄監督との物語の始まりを改めて振り返った。

練習時に新庄監督と言葉を交わす万波
練習時に新庄監督と言葉を交わす万波
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新庄監督と万波の共通点 正直どっちの肩が強い?

新庄監督、万波の送球をキャッチャーとして受けたことのある鶴岡氏。

2人の共通点について「良い外野手の特徴って“肩が強い” “コントロールが良い ”球際が強い“の3つ。特にコントロールは2人ともずば抜けている。やっぱり肩が強いだけじゃホームとかサードに刺せないんですよ。しかも新庄監督の時代より、今の時代はコリジョンルールの採用で、よりコントロールを求められる。外野手ってどうしても“バッティング”ってなりがちですけど、新庄監督も万波選手も守備の意識が非常に高い素晴らしい選手」と絶賛した。

ディレクターが「新庄監督と万波選手、どっちが外野手としてすごい?」と本人に尋ねると、食い気味に“そりゃBOSSっすよ!”と万波。

「とにかく球が速いっすね。BOSSの映像を見てると明らかに球が速い。センターは両翼と比べてもより距離が長い分、肩の強さが求められる。その中であんだけシュートしない(曲がらない)で球が来るということは相当指がかかってると思います。肩は僕より相当強いと思います。」とゴールデン・グラブ賞2年連続受賞の強肩が、計10回受賞のBOSS越えはまだまだ遠いと語りました。

元キャッチャーで球団OB 鶴岡慎也氏のインタビューに応える万波
元キャッチャーで球団OB 鶴岡慎也氏のインタビューに応える万波

2025シーズン目標は“日本一” 「BOSSの胴上げ」はサプライズ!?

「昨シーズン序盤は苦しかった。そんな時、DMで“ここから先、勝っていくにはマンチュウの守備とバッティングが絶対に必要だから、もう一回頑張ってくれ”とBOSSからDMが送られてきた」と万波。

「選手として必要とされてると感じる時が一番やりがいを感じる瞬間。自分は必要ないんじゃないかなと思った時が一番苦しい。BOSSに必要とされているということが何より一番嬉しかった」と新庄監督の想いをかみしめたという。

新庄監督が3年間、手塩にかけて育ててきた選手たち。

その中でもミレニアム世代の台頭は、昨シーズンチーム大躍進の大きなカギとなった。

今シーズンは開幕投手が金村尚真、開幕4番は野村佑希とどちらもミレニアム世代。

そしてその中軸を担う万波は「BOSSが2年前、3年前から全くダメだった僕らを1軍で使ってくれて、今こういう現状になっている。特に僕らの世代はBOSSになって使ってもらった選手とか、結果残せるようになった選手がすごく多いと思うので、僕らが頑張らないといけないなという思いは当然あります」と新庄監督へ優勝を誓った。

胴上げについて万波は「胴上げしたら、なんかワイヤーでそのまま上に行っちゃう演出とかやっちゃうんじゃないかな。普通の胴上げをされるっていうのは想像できないですね、だってBOSSだから」と、予測不能な新庄野球に順応し、今ではやりやすさを感じているという万波にですら、新庄監督の最後だけは想像がつかないと言う。

“どんな胴上げになるのか”そんな会話で盛り上がるためにも、今シーズンの大航海はファンもチームも開幕から出力全開。

2025シーズンの目標を語る万波
2025シーズンの目標を語る万波
北海道文化放送
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