3月に入り、世界選手権を目前に控えた千葉に改めて話を聞くと、全日本で3回転サルコウのミスと表彰台を逃したことは「今までで1番、2番を競うくらい悔しい」と語る。

悔しい思いをしたという初出場の世界選手権(2024年)
悔しい思いをしたという初出場の世界選手権(2024年)

その悔しさを競うのは「自分の実力で全然及ばなくて悔しい思いをした、去年の世界選手権」と振り返る。

初出場した去年の世界選手権は、大会の独特な空気にのまれてしまい7位だった。

悔しさをバネに変える強さ

そして、2度目の世界選手権前最後の大会となった四大陸選手権では、体調不良に見舞われ連覇を逃してしまい、6位に。

出場も危ぶまれるほどのコンディションの中、3連続ジャンプを決めるなどミスを最小限に抑える気迫の演技を披露した。

2025年の四大陸選手権は体調不良に見舞われる
2025年の四大陸選手権は体調不良に見舞われる

特に、徹底して体調や衛生管理をしていたからこそ、「やりきれなかった、やるせない思いがふつふつこみ上げてくる」と振り返りながら、「どれだけ自分が防げるか、これから大事になってくると痛感した」と気持ちを切り替えていた。

悔しい思いをしたという四大陸(2025年)
悔しい思いをしたという四大陸(2025年)

ただ体調が奮わなくても、その状況のなかで「あそこまでできたのは自信にしたい。どんな状況でもノーミスにできる屈強さが大事になってくるので、心身ともに強くなりたい」と語気を強める。