全日本選手権前には近づくオリンピックへ向けて、大学でも手を抜かず、競技と向き合っていきたいと話していた。

「着実に1歩1歩ステップアップしていく。その段階や過程が大事だと思っている。オリンピックが近づいてくるんじゃなくて、自分でオリンピックにふさわしい選手になれるように、しっかり上がっていくっていうイメージで今シーズン過ごしています」

2024年の全日本選手権は惜しくも4位に
2024年の全日本選手権は惜しくも4位に

しかし、去年12月の全日本選手権では4位と表彰台を逃し、本領を発揮できず悔しさをにじませる。

フリーの3回転サルコウの転倒で、今シーズン初めてジャッジスコアに「F」が刻まれた。

全日本で実感したメンタルの課題

一夜明けて話を聞くと「シーズン最初から世界選手権を見据えて、GPファイナルで高い状態をキープできたのは去年、おととしと比べて成長したところ」と好調なシーズン序盤を振り返る。

一夜明けて全日本を振り返る千葉
一夜明けて全日本を振り返る千葉

ただ「冷静にと思っていましたが、空回りしてしまって力んでいた。感情の起伏はもちろんあると思うので、それを受け止めながら原動力として使っていく。“緊張を味方につける”そういったことができれば最強ですが、そこにたどり着くまでが大変」とメンタル面での課題を挙げた。

「実力が伴わなかったから出直します、という悔しさに比べると、全く格が違います。自分ができたのに、という悔しさです、特に去年の全日本選手権は」