結婚式を挙げる予定だった夫婦に、式場側が一方的に式の中止を通告。その理由は、大規模工事を実施するため」と説明されたが、後日、運営会社とは連絡がつかなくなった。式場の運営会社の社長を直撃すると、「担当弁護士に一任している」の一点張りで、弁護士に話を聞くと「会社が破産手続き中」だと明かしたーー。
「納得するわけにはいかないですよ」
夫婦が式を予定していた愛知・常滑市にあるビアンカーラ・マリーナテラス。

白を基調としたチャペルからは海が一望でき、リゾート気分が味わえる式場だ。

しかし…「いや、なんで?って感じでした。僕らとしては納得するわけにはいかないですよね」と予約していた夫婦は話す。
式の予定は5月だったが、予約していた式場から届いたのは「式の中止」を一方的に通告するFAXだ。
「予定しておりました結婚式につきまして中止することを決定いたしました」
理由は、配管に欠陥が見つかり、大規模な工事が必要になったためだという。

その後、運営会社とは連絡がつかなくなり、ホームページも削除されてしまった。

式場を取材してみると、従業員や客の出入りも全くなく、必要なはずの大規模な工事が行われている様子も確認できなかった。
運営会社の担当弁護士“会社が破産手続き中”
本当に配管の欠陥で式の中止を通告してきたのかーー?
式場の運営会社の社長を直撃した。

記者:
少し出てきてお話お聞きできないでしょうか?
運営会社社長:
すみません。全て弁護士の先生にお任せしてますので。
その後も“弁護士に聞いてほしい”と繰り返した社長。
担当の弁護士を取材すると、新たな事実が分かった。

会社が破産手続き中だと明かしたのだ。
登記簿などによると、マリーナテラスの運営会社は4年前に、式場の前の運営会社から運営権を譲り受けて営業を始めたとみられる。

取材に応じた夫婦は「許せないし、なんでっていう感じ。しっかり謝罪があったり、ちゃんとしたケアをしてくだされば…」「これから生きていく上で、マイナスの意味で忘れないと思う」と憤る。
問題の式場を予約していたカップルの数や、それぞれへの返金の有無などは分かっていないが、会社の弁護士は今後、個別に謝罪する意向があるとしている。
(「イット!」 3月11日放送)