見慣れない「0800」から始まる番号からの着信が増加しているという。これは企業が契約するフリーダイヤルで、公的機関や企業が利用している。一方で、迷惑電話のケースも一部であり、気になる場合は番号を検索し、必要に応じてブロックするなどの対策も必要だという。
「0800」番号に「ちょっと出るのが怖かった」と不安の声
最近、「0800」から始まる番号からの着信が増えているという。

テーマは「0800から電話…出て大丈夫?ソレってどうなの?」だ。
「0800」から始まる電話が、かかってきたことがあるか聞いた。
20代:
あ!つい最近(電話)ありました。5日でしたね。近々でした。
30代:
ある!あります。またあった0800。携帯かと一瞬思うけど、知らない人かなとかそういう感じです。最近だと思います。昔からきているイメージはないです。
50代:
「0800」が多い。2週間前くらいですかね。
青井実キャスター:
岩田さんは、「0800」番号からかかってきたことはありますか?
SPキャスター岩田明子さん:
自宅の固定電話に、よく着歴が残ってます。何かちょっと不安になりますよね。取ってもいいのかなと。
青井キャスター:
みなさんは、その時どのように対応したのでしょうか。
20代:
よく分からない番号だったので、ちょっと出るのが怖かった。ずっと無視しています。
30代:
そういう知らない番号は、基本的に出ないようにしています。

青井キャスター:
警戒している方が多いですよね。そもそも「0800」から始まる電話番号、どこからかかってきているんでしょうか。ITジャーナリストの三上さんに聞きました。
ITジャーナリスト・三上洋さん:
「0800」は、企業が契約しているフリーダイヤルです。

「0120」と同じ「フリーダーヤル」だったのだ。大手自動車メーカーのお客様サービスや、役所などの公的機関も使用している。
「0120」があるのに「0800」が加わった理由は、番号不足だ。「0120」の不足に備えて1999年から「0800」がフリーダイヤルへ割り当てられたという。
しかし、割り当てから25年以上がたった今、なぜ増えているのだろうか。
営業やPR、販売など迷惑電話の可能性もあり
ITジャーナリスト・三上洋さん:
認知度が低いので、企業としては「0800」をあまり使いたくないという事情がありました。どうしても(0120が)足りなくなったので、ここ数年「0800」を利用する企業が増えてきました。

まだ認知度が低いため、ドコモやソフトバンクなど大手携帯キャリア各社はホームページで「0800」がフリーダイヤルだということを解説している。
また、各地の消費生活センターには「0800からよく電話がかかってきて不安だ」「どういった番号なのか」という相談も多く寄せられているという。
ただ、その一方で、中には「0800からの電話に出たら、未納料金の案内が自動音声で流れた」という相談もあったという。迷惑電話というケースもあるようだが、「0800」からの電話に出ても大丈夫なのだろうか。

ITジャーナリスト・三上洋さん:
「0800」は、折り返した場合の電話料金を企業側が負担するフリーダイヤルです。そのため何らかの営業やPR、販売の場合が多いです。どうしても気になる場合は、インターネットで(番号)検索して、どこの電話番号なのか調べる必要があります。
一方、街では「0800」に限らず迷惑電話に対し、こんな対策をしている人もいた。
50代:
(対策用の)アプリを入れると、ある程度いろんな迷惑電話のリストが共有されるので、こういう事業者なんだと。必要ないなと思えば番号はブロックをかけます。
「0800」番号での迷惑電話は一部に過ぎないが、携帯の普及で誰もが電話を持つ時代において、自分で身を守る対策も必要だ。
(「イット!」3月7日放送より)