食べ物を粗末に…コンビニの商品が次々と握りつぶされる不快な映像。
この映像を巡り、批判の声が相次いでいる。
そして、こうした映像をSNS投稿する目的について、専門家に聞いた。

9つの食べ物が力いっぱい握りつぶされる

コンビニの店内で商品を手に取り、握りつぶすと、再び商品棚へと戻す映像。

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この迷惑行為がSNSで拡散されると、1900万回以上再生され、波紋を呼んでいる。

映像では「おにぎり」や「サンドイッチ」「デザート」など、9つの食べ物が力いっぱいに握りつぶされていて、SNSでは批判の声が相次いでいる。

「食べ物を粗末にするなんて」
「イタズラで許されない、ひどすぎる」
「お店に迷惑をかけるのはやめてほしい」

投稿したのは 「にぎる君」 と名乗る人物。

そのアカウントのプロフィール欄を見ると、「こぶしを握りしめる。これやって生活してます」と記載があった。

動画投稿の目的について専門家は…

今回投稿された “商品を握りつぶす迷惑行為” は罪に問われるのか、専門家に聞いた。

去来川祥弁護士:
商品を購入していない場合は、握りつぶした時点で器物損壊罪。
それと同時に、店に対する業務妨害が成立する可能性があります。
器物損壊罪にあたりますと、懲役3年以下で30万円以下の罰金に課せられる可能性があります。

去来川弁護士:
(購入してたとしても)握りつぶす行為をして、動画を撮影された行為が、営業妨害に当たる可能性はある。

専門家によると、握りつぶした商品が購入したものか、購入していないものかで、適用される法律が変わる可能性があるという。

さらに、映像にはスマホ投資ビジネスを紹介する内容も含まれていた。
一体なぜ、このような迷惑行為を撮影した動画を投稿したのか、その目的について同専門家はこう指摘する。

去来川弁護士:
“炎上商法”と言っても過言じゃないかなと思います。
目立つ行動っていうのは、拡散されやすいので、ビジネスへの勧誘が容易になる可能性がある。

商品を握りつぶすことが目的ではなく、ビジネスへの勧誘が目的の可能性もあるという。

今回動画にあった9つの商品の内、4つの商品が握りつぶされたファミリーマートに、映像について問い合わせると、「動画については認識しております。誠に遺憾であり、当社としてこのような行為を断じて容認できません」とし、今後の対応については「店舗特定次第、警察への相談含め、厳正に対処していく」 と回答があった。
(「イット!」3月4日放送より)