物価高が続く中、春の味覚「ハマグリ」の価格に明るい兆しが見られつつある。
一方で、ホタテは値上がりし危機的状況だという。

ハマグリは去年と比べ20~30%安

昆布やカツオダシのスープに、大粒のハマグリを投入。

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しっかり煮込んでハマグリが開いたら、ハマグリのうまみも加わったスープを器の中へ。

そこにハマグリ8個を豪快にトッピングすれば、たっぷりのうま味とコクが詰まった「はまぐりラーメン」の完成だ。
この時期、ひな祭りのお吸い物など、さまざまな料理の材料として需要が増え始めるハマグリ。

東京都の1月の卸売価格は1kgあたり1372円と、2024年の同じ時期よりも170円安くなっている。

ラーメン店の仕入れ価格にはまだ変化はないものの、「ハマグリをちょっと増やしてとかはできるかなとは思ってます。10個、それぐらいにはいけるかなとは思います」と、「和風楽麺 四代目ひのでや」蓮田本店の大角雄人店長は話す。

すでに都内にある鮮魚店では、ハマグリの価格に変化が起きていた。

3日に豊洲で仕入れた新鮮なハマグリが、鮮魚店の売り場では100グラムで250円で売られていた。
2024年よりかなり安くなっているといい、丸川水産の渡部正和店長は「ことし(2025年)は100グラム250円なんですけど、去年(2024年)は350円で販売してたんで。20~30%ですか、少し安くなってるかと思います。やっぱり比較的量があるんじゃないか」と話す。

ホタテは2024年秋ごろから値上がり今や倍の価格に

買いやすくなっているハマグリの一方で、高くなっているというのが、ハマグリの上にあったホタテだ。

丸川水産・渡部正和店長:
(ホタテは)昨年(2024年)に比べると20~30%ぐらい間違いなく上がってますね。

理由の1つは、ホタテの不漁。
ホタテの水揚げ量が全国トップクラスを誇る青森県の2023年の水揚げ量は3万1326トンで、前の年より55.4%も減少した。

脂の乗った中トロに、旬のハマグリ!
そしてホタテも人気だという東京・新宿区のすし店「あたぼう鮨」で聞くと、ホタテの仕入れ価格がものすごい勢いで上がったという。

あたぼう鮨・藤川大輔店主は「2024年の秋くらいからホタテは値上がりはじめて、あっという間に倍くらいになってしまった感じです」といい、ホタテの価格はいつ下がるのか、その見通しは立っていないという。
(「イット!」3月3日放送より)

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