サッカーJ2のV・ファーレン長崎は1日、ホームで昇格を争うライバル、ジュビロ磐田と対戦。1-0の完封勝利を収めた。
元日本代表GK川島を前に チャンスは後半
明治安田J2リーグ第3節。開幕2連勝中のジュビロ磐田との注目の一戦。
前半から互いにチャンスを作り、V・ファーレンは前半2分、左サイドからのクロスのこぼれ球を山口が狙った。磐田は体を張って守る。
28分にはコーナーキックから高畑のクロスに名倉がボレーで合わせるも、ゴールの上。前半をスコアレスで折り返す。
後半に入ると、笠柳がギアを上げゴールに迫るが、元日本代表のGK川島がセーブ。7分、マテウスのシュートも再び川島に阻まれる。
後半18分、ついに試合が動く。笠柳のシュートがゴールネットを揺らした。

笠柳 翼 選手:(山口)蛍くんがボールを持った時からシュートを打つためのトラップと、その次のセカンドタッチでうまく振れてよかった。
さらに36分、名倉のシュートのこぼれ球をマルコスが蹴りこむが、これは惜しくもオフサイドの判定。その後、磐田が攻勢を強めるも最後まで集中を切らさず守り切り、1-0の完封勝利を収めた。
下平監督は無失点を評価
DF陣が体を張って守り無失点だったことについて、下平監督は「自信になる大きな1勝だった」と語った。警戒していたクルークスを封じ込めたことも評価していた。

下平 隆宏 監督:ゲームプランで入ったものをしっかり遂行してくれて、課題だった失点のところも今日は無失点、クリーンシートで終われたこともすごくチームとしての成長を感じる。今日勝てたことはしっかり次の仙台戦に繋げたいし、ここで我々が波に乗るためにも倒さなきゃいけない相手かなと思っている。
磐田から加入の高畑選手
今季、ジュビロ磐田から加入した高畑奎汰選手は、開幕から3試合、左サイドバックのスタメンを勝ち取っている。

高畑 奎汰 選手:個人としても結果も出せていないし、チームとしても失点も多いし、全然満足出来ない内容なのでまだまだこれから。

高畑選手には、誰もが認める“ある武器”がある。ジュビロサポーターは「クロスとかコーナーキックが上手かった」と評価。高畑選手自身も「クロス、キックの質は自分の武器」と話している。チームではコーナーキックのキッカーも任され、質の高いキックで何度もチャンスを生み出している。

開幕前、下平監督は「高畑は前のチーム(大分)で一緒にやっているが、喋らない」と心配していた。実は高畑選手は自他ともに認める人見知り。しかしV・ファーレンに来てからは気持ちに変化があったと話す。「今年25歳なので後輩の面倒見てやろうかなと思っている」とも述べ、チームメイトとの絆も深まっている様子だ。プレーだけでなく、仲間とのコミュニケーションや笑顔にも注目してほしい。

「今年の目標である優勝には勝ち点を落とせない試合が続くので、一緒に戦って優勝しましょう!」と意気込みを語った。
次節は8日土曜日、アウェーで仙台と対戦する。2024年にプレーオフで敗れた相手にリベンジする時が来た。選手たちの奮起に期待したい。
(テレビ長崎)