秋篠宮家の長男・悠仁さまは3日午後、成年皇族として初めて記者会見に臨まれました。
会見で、悠仁さまは成年を迎えた感想やご自身の性格、将来の結婚などについて自らの思いを言葉にされました。
悠仁さまの初めての記者会見は、午後2時ごろから、お住まいのある赤坂御用地で行われました。
30分間あまりにわたる会見で、悠仁さまは、まず岩手県大船渡市などで起きている山林火災を案じていることに触れ「被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げます。」と述べられました。
続けて、去年9月に18歳を迎え、成年皇族となった心境や公務への取り組みについての考えを明かされました。
「これまで高校生活の中で成年を意識する機会は多くはありませんでした。これから様々なことを経験していくうちに徐々に実感していくのだと思います」
「公的な活動についてですが、大学在学中は、学業を優先させていただきながらにはなりますが、少しずつ携わっていくことになると思います。
周りの方々ご助言をいただきながら、一つ一つに丁寧に取り組み、成年皇族としての自覚を持ち、皇室の一員としての役割を、しっかりと果たしていきたいと思っております」
また、皇位継承順位2位のお立場や、皇室のあり方については、次のような考えを示されました。
「象徴天皇の存在につきましては上皇陛下がお考えになってこられ、天皇陛下が先日の記者会見でおっしゃっていましたように常に国民を思い、国民に寄り添う姿なのではないかと思います。
また、皇室のあり方につきましても、天皇陛下のお考えのもと、人々の暮らしや社会の状況に目を向け続けていくことが重要であると思います。
そして、出会いを大切にして人々の幸せを願い、気持ちに寄り添い続けることが重要であると思います」
一方、ご自身の性格のほか長所や短所も率直に明かされました。
「自分自身の性格というものは、なかなか分かりにくいものではありますが、様々な場面で緊張してしまうところがあるように思います。こうして皆さまとお話をしていましても、緊張しております。
続いて、長所、短所についてですが、長所は興味のあることを徹底して追求することができるところだと思います。言い換えると、心惹かれるものに対して没頭できるということです。
ただこれは、見方を変えてみますと、短所と捉えることもできます。それは時としてこだわりを持ちすぎてしまうということです。
場合に応じて柔軟に対応できるようにしていきたいと考えております」
さらに将来の海外留学や結婚観についても、高校3年生の等身大の思いを明かされました。
「海外に行くことによって、今までとは異なる経験をすることができたり、様々な国や地域から集まった人々や、いろいろな文化に出会えたりすることができると思います。
また、学問の面でも新たな学びの視点を得ることができると思います。
以前に、父や姉も留学をしていたことがありましたし、母も海外で生活していた時期がありました。家族の意見もよく聞いて検討してみようと思います。
続けて、結婚についてですが、理想の時期や相手についてまだ深く考えたことはありません」