東京・台東区の上野署で2月27日、男が約3200万円をだまし取った疑いで逮捕された。警察官を装い、高齢男性に「銀行口座が犯罪に使われている」と脅したという。男は今回が11回目の逮捕で、詐欺電話の指示役も担っていたとされ、警視庁は男のグループによる特殊詐欺の被害額が約1億6000万円にのぼるとみて調べている。

警察官になりすまし…音声公開

東京・台東区の上野署で2月27日、カメラが捉えたのは、顔を上げ、真っすぐと前を見つめる男、宮代祥平容疑者(31)だ。

警察官になりすまして電話をかけた宮代容疑者(イメージ)
警察官になりすまして電話をかけた宮代容疑者(イメージ)
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男性にウソの電話をかけ、現金約3200万円をだまし取った疑いで逮捕された。

宮代容疑者は2023年、警察官になりすまして当時75歳の男性に電話をかけると、男性の銀行口座が犯罪に使われていると脅したのだ。

宮代容疑者とみられる音声「(口座が)組織犯罪グループに使われていた」
宮代容疑者とみられる音声「(口座が)組織犯罪グループに使われていた」

宮代容疑者とみられる実際の音声には「(口座が)摘発された組織犯罪グループに使われていたようなんですけれども、どういうことですか。今の状況ですと主犯ニシの証言と現場の物的証拠から検察官はあなたを容疑者としていますよ」と残されていた。

11回目の逮捕…被害額は約1億6000万円か

その後、調査のためとして男性から約3200万円をだまし取った疑いが持たれている。

被害額約1億6000万円にのぼるとみられる
被害額約1億6000万円にのぼるとみられる

警視庁によると、宮代容疑者は詐欺の電話をかける「かけ子」や指示役として犯行を繰り返していたとみられ、今回が11回目の逮捕だという。

警視庁は宮代容疑者のグループによる特殊詐欺の被害額が、約1億6000万円にのぼるとみて調べている。
(「イット!」2月28日放送より)

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