今が旬でレジャーとしても楽しいイチゴ狩り。昼間のイチゴ狩りとはひと味もふた味も違う夜ならではのイチゴ狩り、そして“空飛ぶイチゴ畑”を取材した。
リフト式観光農園で“空飛ぶイチゴ”を収穫
イチゴ狩りといえば、畝と畝の間にしゃがんで摘むスタイルが一般的だ。しかし、その概念を覆す最新のイチゴ狩りが茨城・常総市にある。それが空飛ぶイチゴ畑「グランベリー大地」だ。

建物はよくある農業用ハウスだが、中に入ると真っ赤なイチゴが宙に浮いている。なかなか見ることがない下から見上げるイチゴの正体は、栽培棚が上下に動く最先端のリフト式観光農園だ。

棚が宙に浮いて地面は真っ平らなので、車椅子の人だけでなく、愛犬と一緒に入ることもでき、ベビーカーでも問題なく臨機応変に高さを変えられるという。
来園者(祖母・50代):
使いやすいね、楽ですよね。昔腰が痛くなるイチゴ狩りしかしたことがなかったから、しゃがんで。ここはいいですね。
来園者(母親・30代):
下も、バリアフリーになってるし。
子ども:
バリアフリー?
来園者(母親・30代):
段差がない。だからベビーカーで来やすい。
赤ちゃんにもちょうどいい高さで、人生初のイチゴ狩りもできる。
【グランベリー大地】(※4月6日までの料金)
平日・大人:2400円、小学生:1700円、3歳以上:1400円
休日・大人:2700円、小学生:2000円、3歳以上:1700円
「同じ面積でより多くの本数が植えられる」生産者にもメリット
観光客に嬉しい設備だが、生産者にとってもメリットが多いという。
グランベリー大地広報・吉原陸さん:
本来イチゴ狩りをするにしても僕らが作業に入るにしても、畝と畝の間には通路が必要になるんですけど、その通路の上にも植えれるようになるので、同じ面積で見た時により多くの本数が植えられるというのが一番のメリットです。
同じ規模のハウスと比べると、1.7倍ほど収穫量が多いという。
幻想的な“夜のイチゴ狩り”
そして、もう1つの最新イチゴ狩りが、日中ではなく夜のイチゴ狩りだ。

淡い光の中で浮かび上がるイチゴ。千葉・香取市にある「THE FARM 星空いちご園」では、夕方6時頃から星空をテーマにした幻想的な空間でイチゴ狩りが楽しめる。客はランタンを手にハウスの中でイチゴを探す。
来園者A:
すごいです。きれいだったからびっくりした。初めて、夜のイチゴ狩り。
来園者B:
普通のイチゴ狩り行けないですよね。昼間行けないです。
子どもA:
おいしい。
子どもB:
初めてだけど、思ったより明るくて楽しい。
――夜のイチゴ狩り、聞いたことありましたか?
来園者C:
ないですね。
来園者D:
初めてだよね。
――夜に初めてやってどうでしたか?
来園者D:
すごい幻想的な感じがあって、また昼とは違って楽しいです。
【THE FARM 星空いちご園「ナイトいちご狩りプラン」】
時間帯・午後6時〜午後7時(今月末まで)
料金・大人:2500円、小学生:1900円、3歳以上:1100円
夜ならでは“冷たいイチゴ”が楽しめる
雰囲気もさることながら、夜ならではの利点もあるという。

THE FARM 星空いちご園・椎名恭平さん:
夜のイチゴ狩りで気温が下がってくるとイチゴの方も冷たくなるので、食感といいますか、感じ方が全然違いますので、そういったところも感じていただけるかと思います。
来園者:
普通にイチゴも昼に食べるより美味しく感じるなって思いました。夜寒いのかなとか思ったけど、意外と暖かいです。

小山内鈴奈キャスター:
改めて利用客からあがった、夜のイチゴ狩りの良いところをまとめてみました。
まずは春のハウスは暑いので、夜がちょうど良いということです。あとはイチゴがひんやりしていて美味しく感じる。そして、夜なので旅行プランが立てやすいということがあげられました。魅力が多いです。
青井実キャスター:
初めて聞きましたが、良さそうですね。
SPキャスター パトリック・ハーランさん:
これ最高ですね。旅先で子供と遊べるものは、なかなか夜にないんですよ、昼のアクティビティが多いですけど。子ども連れて行くと絶対喜びますよ。ごはんの後が良いですね。イチゴで満腹になると、ご飯が難しいなと思います。
小山内キャスター:
ちなみに夜と昼では、イチゴの甘さなどは変わらないそうです。
(「イット!」2月24日放送より)