動画やAIなどデジタルが身近な子ども達の中で、いま、絵画など意外な習い事の人気が高まっている。
デジタル社会だからこそ自分自身を磨いていく、習い事の魅力を取材した。
自分を磨く「習い事」の魅力
子どもの頃、みなさんはどんな習い事をしていただろうか。

「ダンスしています。始めたのは4歳からで今も継続しています。(ダンスを始めて)人見知りの部分はなくなりました」
「(Q人前に出ることは?)大好きです」(ともに大学生)

「幼稚園の頃に、自分からやりたくて空手に通った。空手は礼儀を重んじるので正座や礼などが身に付きました」(大学生)
「社交的じゃなかったけど(そろばんを)始めてから先生とかと交流あって知らない人とも自然と話せるようになった」(そろばんを習っていた18歳)

「(ピアノは)小6ぐらいで嫌だなと思ったけど、そこからもうちょっと続けてみて、持続力が身についた」(大学生)
さらに、今小学生だったらしたい習い事を聞いてみた。
「プログラミング。プログラミングとか学んでおけばもう少し教養がついたかなと思う」(大学生)

小学生以下の最新の習い事人気ランキングをみると、水泳、ダンス、ピアノが上位を占めていて、小学校でも教育が始まったプログラミングは11位と8年程前からじわじわと上がってきている。
デジタル時代の子どもたちの意外な習い事
そんな中で12位にランクインしているのが絵画。

「ここは絵画教室です。子どもたちが絵や紙粘土に夢中になって作品を作っています」(中村真也記者)
先生とマンツーマンで、パプリカのデッサンに取り組んでいる生徒や、真剣な表情で、粘土に色を塗る子も。

「コロナでどこも閉鎖状態だったがその後一気に増えたっていう印象がある」(リボンハウス絵画教室 岩田美香代表)
こちらの絵画教室は、小学生までの70人程が通っていて、空きを待つ人もいるほどの人気だ。

「紙粘土とか手でやったり詰めたりするのが楽しい」(幼稚園の年中)
「(Qこの色はどうやって作ったの?)茶色とかちょっと混ぜたり近い色を混ぜるとそれっぽい色になる」(小学5年生)
デジタルが当たり前の時代に、なぜ絵画が人気なのだろうか。

「紙と色鉛筆があればできるというところがいいのかなと思う。デジタルばかり使っていてもあまりよくないのかなと思う。大きくなった時に自分で勉強したらいい」
「作品が賞をもらってそれが自信になっていった」(ともに保護者)
講師も、今のうち、感性を伸ばして、自己表現を学ぶことが大切だという。

「多彩な絵というのはいずれAIがやってのけるので人間が書くものを最後まで大切にしなさいと伝えている」(岩田代表)
身体を動かす習い事も人気!
また、身体を動かす習い事でも、人気が高まっているのがスケートボード。

「おーやってますねー、こんなに高い所から滑っています。怖くないんでしょうか、すごいですね」(中村記者)
北海道江別市のスケートボードの施設では4年前からスクールを始めている。

「4年前が30人くらいで、今は倍の60~70人いるんですけど、パリオリンピックぐらいから増えてきています」(LEGIT SKATE PARK 清水信義代表)
子ども達は急こう配のコースを何度も、滑って技を磨いている。

小学生にカメラをつけて滑ってもらうと、滑りだす所から高さがありスピード感も。
通っていると、集中力やチャレンジ精神が育まれると言う。
「自分の心の中は楽しいしかない」(スクール生)

「何が楽しい?」(先生)
「友達ができること」
「人見知りが解消された。仲間とともに滑っているときにめっちゃ話しかけてくれるから自然と話せるようになった」
「めっちゃ楽しい」
「(Qどこが楽しい?)ちょっと怖いけど友達に自慢できるから」
「最強だから!」(すべてスクール生)
「習い事」による子どもたちの成長
保護者に子どもたちの成長を聞いてみると。

「粘り強くなりました。あきらめない心が身についた」
「自分の考えをちゃんと言えるようになった」(ともに保護者)

このスポーツの一番の醍醐味は、成功体験を仲間とシェアできるところ。
記者が実際に挑戦してみると、子ども達が詳しく教えてくれて、皆が応援してくれるのだ。

デジタル時代だからこそ、自分を磨き、人との関わり方を自然と学んでいける。
そんな習い事が、今後さらに注目されそうだ。