では、腎臓病や尿毒症から愛猫を守るために、飼い主は何ができるのだろうか。

飼い主がすべき3つの対策

宮川さんは対策として、以下3つをポイントに挙げている。

(1)水分を含んだ食事(画像はイメージ)
(1)水分を含んだ食事(画像はイメージ)

(1)水分を含んだご飯をあげる
まずは「食事から水分を多く摂ること」。キャットフードに含まれる水分量は、ドライフードが10%ほど、ウェットフードが75%ほどという。

ウェットフードは食欲の維持にも効果的なので、定期的に食べさせると良いそうだ。ペースト状の猫用おやつには、水分が多く含まれているものもあるので、適度に与えるのもアリだ。

(2)水を飲みやすい環境を用意(画像はイメージ)
(2)水を飲みやすい環境を用意(画像はイメージ)

(2)飲み水の置く場所を工夫する
次に「飲み水の場所」。ご飯と一緒に置いている人もいるかもしれないが、猫は狩猟本能の名残りで「食事をする“狩り場”では、水を飲まない」傾向があるという。

飲み水はフード類と違う部屋に置くか、複数の場所に用意するのがお勧め。猫の好みに合わせてベストな場所を探してもいいかもしれない。

(3)動物病院で定期的な検査も(画像はイメージ)
(3)動物病院で定期的な検査も(画像はイメージ)

(3)定期的に画像検査をする
そして「定期的な検査」も大切だ。腎臓は2つあるので、腎臓病が進行して片方が機能しなくなったとしても、猫に明らかな異変が見られない、飼い主が見逃すことがあるという。

そこで宮川さんは、1年に1回は動物病院で診察を受け、超音波などによる画像検査も同時に受けることを推奨している。腎臓病以外の病気の早期発見にもつながるそうだ。


なお、宮川さんによると、腎臓の疾患が起きやすいのはエアコンの冷房を使用する7~8月と、本格的な冬が始まる11~12月だという。これらの期間は水分の摂取が減るためで、特に注意しつつ、飼い主は1年を通して、愛猫の見守りに意識を向けてみるといいかもしれない。

プライムオンライン特集班
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