ユニークな犯罪防止の啓発動画を自主制作し、ユーチューブなどで公開している広島県警安佐南警察署が闇バイト防止動画を制作した。今度の動画では、けん玉名人の高校生が大きな役割を果たしている。
手口を歌に「闇バイトの歌」
(童謡「うさぎとかめ」“もしもしかめよ~”のメロディーにのせて)
♪ 即日払いで 高収入
#誰でもできる #ホワイト案件
飛びつき応募で 犯罪者
人生崩壊 闇バイト

♪ 楽して稼げる仕事ほど
大きなリスクが潜んでる
住所に 電話に マイナンバー
情報とられて脅される

SNSなどを使い短時間に高収入が得られると言って募集するいわゆる「闇バイト」。
その被害を防ごうと、17日からこの動画が公開された。
けん玉発祥の地の名人高校生が技を披露
動画では、けん玉名人の広島工業大学高校1年生 古田晴一(ふるた はるいち)さんがけん玉の華麗な技を披露している。

しかし、なぜ闇バイト防止に“けん玉”なのか? 動画を制作した安佐南署の鑑原和葉巡査部長はこう説明する。

「闇バイトは、い『けん』『だま』されんさんな。で、『けん玉』になっています」
動画に映る警察官らは、けん玉の大皿と中皿に交互に玉を乗せる「もしかめ」という技に挑戦している。全員、熟練者なのだろうか?

動画に出演した黒川真琴巡査は「けん玉がすごく不得意で、小学校でけん玉をやったときに1人だけできなかった」と告白する。それでも、2週間、けん玉を猛特訓したそうだ。
けん玉は広島県廿日市市が発祥の地とされ、今や特産品でもある。けん玉ワールドカップも廿日市市で毎年開かれ、動画で華麗な技を披露した古田さんはこれまでに4回、決勝まで進出している。
間違って手を染めても通報を
歌の3番は、もし闇バイトに手を出してしまっても、警察に通報すれば、あなたと家族を守ると締められている。

♪ 犯行グループ抜け出せず
はなからあなたは使い捨て
勇気を持って警察へ
あなたと家族を守ります

安佐南署の鑑原和葉巡査部長は、SNS投資詐欺やロマンス詐欺防止の動画も制作。
幼児の歌声にのせて、警察官が躍る動画が話題を呼んだ。
(テレビ新広島)