手ごろな価格で人気の “ヨーグルト”にも物価高の波が及んでいる。その背景には何があるのか。様々な現場を取材した。

乳牛のエサ代は3年で1.4倍に…

イット!が向かったのは東京・六本木に店を構える、日本初のグリークヨーグルト専門店。

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「グリークヨーグルト」はギリシャで生まれた伝統的なヨーグルトで、水気が少なくもっちりとした濃厚な食感が特徴。

店の看板メニューは、3日ほどかけて作り上げた自家製の「グリークヨーグルト」に、イチゴやマンゴーなど旬のフルーツを贅沢に盛り付けた一皿。

客:
味も結構濃厚でもっちりしてておいしいです。

客:
すごい濃厚で、私が普通に食べてるヨーグルトと違うような感じでおいしかったです。

腹持ちが良く、高タンパク質なヨーグルト。
しかし、このところの物価高騰で仕入れ価格が上がっているという。

cafe milkygreek六本木店・星野小夜店長:
仕入れ値は数十円ずつ上がってるんですけども、多少は左右はされないような仕組みにしているので、そこまで価格は変動しないかなと思っています。

1月の東京都のヨーグルト小売価格は、総務省統計局の小売物価統計調査によると400グラムあたり179円で、3年前の165円から14円高くなっている。

客:
週5くらいでヨーグルト食べる人だったけど、ちょっと買い渋ってますね、今。

客:
おやつでヨーグルトを前食べてて、最近高くなったから食べられなくなった。

ヨーグルトの価格が上がっている大きな理由は、原料の牛乳にあった。

都内で20日から期間限定で始まったのは、自分で値段を考えながら食品を購入する「値段のないスーパーマーケット」。
購入者が設定した値段は、適正価格と比較され、「高め」「低め」「ぴったり」と結果が分かる仕組み。

親子の客:
牛乳は…え、300円かな?

こちらの女性が決めた牛乳の価格は300円だが、実際の価格は320円。

親子の客:
牛乳とか結構高めに入れたつもりだったんですけど、低めなんだ。

生活に欠かせない牛乳だが、エサは3年で1.4倍になるなど、生産コストの上昇が続いている。
こうした生産コスト上昇の影響が、ヨーグルトの価格にまで及んでいる。

農林水産省は安定的に食品を供給するためにも、消費者に生産コストなどについて理解してもらうことが重要だとしている。
(「イット!」2月20日放送より)