沖縄県庁の敷地内で進められている湧田村集落跡の発掘調査で遺構から10・10空襲の痕跡が見つかりました。
県庁の敷地内では防災危機管理センター建設のため2024年10月から県立埋蔵文化財センターが発掘調査を実施しています。
ここはかつて陶器の製造など窯業で栄えた湧田村の集落跡で1920年に県庁が現在の場所に移りました。
発掘調査では沖縄戦の前の年1944年に起きた10・10空襲によるものとみられる火災や爆撃の跡が発見されました。
県立埋蔵文化財センター 大堀皓平さん:
赤くなっているのは焼けた地面ですし当時のガラス片とかもこのように転がっているといった状態でして。那覇のこの周辺の歴史的背景や当時の聞き取りなんかと重ね合わせていきますと少なくともここがこのように焼けた理由の一つとして10・10空襲の可能性が十分あるだろうと
大堀皓平さんは「湧田村跡の遺構そのものに熱を受けた痕跡が残っていてある日突然、攻撃を受けたことが調査から伺える」としています。
湧田村跡の発掘調査は2025年11月まで行われる予定です。