バリ島で暮らし始めて13年。先日、「プロ野球復帰宣言」をした元プロ野球選手の新庄剛志さんが日本へ帰国した。

9月10日放送の「直撃!シンソウ坂上」(フジテレビ系)では、日本でどんな生活を送っているのか、再び現役を目指す真の狙いについて迫った。

隔離待機中もトレーニング

今年1月には、バリ島に住む新庄さんを番組MCの坂上忍が訪ねた。6畳ワンルーム、家賃3万円の自宅や買い物、愛犬の散歩などの暮らしぶりに加えて、プロ野球復帰に向けてトレーニングする新庄さんに密着した。

(過去記事:
バリ島で超質素な倹約生活をしながらトレーニング! 48歳でプロ野球復帰を目指す新庄剛志の今

そして、8月10日にバリ島から日本へ帰国し、都心で暮らし始めた新庄さんのもとを再び坂上が訪ねた。

東京の住まいは3階建ての物件を借り切ったもの。念のため、ここで2週間隔離待機をしていたという。取材は、待機期間終了後に実施された。

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新庄さんは「靴を脱ぐのが嫌」だということで、家の中でも土足で過ごしているという。2階はリビングで一緒に暮らすスタッフ2人のベッド、3階は台所と新庄さんのベッド、奥にはトレーニングの器具が置いてあった。

帰国後、新型コロナウイルス感染予防の待機期間中は、ここで体を鍛えていたという。

バリ島では1日約800円でどの器具も使い放題のジムに毎日通い、腹筋を毎日500回以上こなし、地元の人が通う1回300円の共有プールで泳ぐのではなく、ひたすら水の中を走っていた。

休憩の合間でもプールで筋トレをするほど、トレーニングの日々を送っていた。もちろん、それは日本でも同じで、ウェートトレーニングのほか、ランニングマシンやローラー腹筋、階段ダッシュ30本など、自宅で体を鍛えまくっていた。

新庄さんが日本で暮らす物件は屋上も付いているため、屋上ではバッティングの感覚を忘れないように毎日ボールを打ち込んでいた。

坂上が「久しぶりの日本はどうですか?」と聞くと、「最高!歩いていてもお姉ちゃんがかわいくて、かわいくて、みんなキレイ。もう抱きつきたくなっちゃう」と笑う。

バリ島では家賃3万円で生活していたが、都心の住宅街にある3階建の物件の家賃は35万円。「そんなに高いんですか?」と驚く坂上だが、それほどお金の心配はないという。

どんな仕事も「楽しさしかない」

帰国してから10日で「数千万円は稼いだ」と言い、一体どんな仕事をしているのか、番組は新庄さんの仕事にも密着した。

8月28日は都内の撮影スタジオにいた新庄さん。この日は、一流のビジネスマンを読者に抱える雑誌『GOETHE』の撮影だった。

野球とは違う仕事に緊張しているかと思いきや、「緊張感ある仕事なんてないよ。楽しさしかない」と終始、楽しそうな表情を見せる。

世界的な高級ブランドを着こなし、タキシードをビシッと決めた姿や、上半身のヌード姿も披露。鍛え上げた肉体は1月に取材したときよりも仕上がっていた。

新庄さんを表紙に起用した理由を、池上雄太編集長は「現役復帰されるというニュースを見て夢に向かって走って行く姿に一番やられました。1%の可能性があるなら必ずできるという信念を記事にすることによって、仕事に立ち向かうヒントになるのでは、と思いました」と明かす。

9月5日には「第31回マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTTER ONLINE」にも出演。

毎年春と秋に開催されている日本最大級のファッションイベントで、今をときめく人気モデルたちが集結。今回は、新型コロナウイルスの影響により、無観客、ネットの生配信で開催された。

このイベントに3回目の出演となる新庄さんは、今回シークレットゲストとして特別オファーされた。

「お姉ちゃん、見られるから楽しい。電話番号もいっぱい書いてきた」とニコニコする新庄さんだが、スタッフから「電話番号ってところがオヤジだよね」とツッコまれることも。

超高級ブランドの衣装を身にまとう新庄さんだが、サングラスだけは「バリのサングラス、700円!」とおどけた。

野球以外にもさまざまな仕事に挑戦する新庄さんは「『お前、野球を目指しているんじゃないのか』と思われるのも楽しいし、思われたい。アンチをつかんだら、一気にファンになる。自分の気持ちでエンジョイになります」と語った。

さらに「休みは1日もない」と話し、「睡眠は5~6時間で仕事して練習して、近くの銭湯で体を温めて、スポーツマッサージの人を呼んで2時間近くケアしてもらって、また仕事、トレーニングの繰り返し」と日々のルーティンを明かした。

帰国の目的は12球団合同トライアル

今回、新庄さんが帰国した最大の目的は、再びプロの世界を目指すこと。毎年シーズンオフに行われている12球団合同トライアルを受けるという。

ここで実力が認められれば、晴れてプロ野球復帰の道が開ける。

1990年から2000年に阪神タイガースでスター選手として活躍し、2001年には日本人野手として初めてイチローとともにメジャーリーグに挑戦。

まさに、球界を代表するスーパースターだが、そんな新庄さんも今年で48歳。その実力を福岡ダイエー、日本ハム、阪神などで活躍し、通算129勝、最多勝も獲得し、現在はプロ野球解説者の下柳剛さんがチェック。

現役時代はほとんど接点がなかったが、今年になってSNSで交流が始まり、下柳さんがバッティングピッチャーを自ら名乗り出たという。

現役時代の新庄さんの印象を「宇宙人。セ・リーグとパ・リーグだったし、新庄がアメリカから帰ってきたときに、ハーレーに乗って球場に出てきたり、上からつられて降りてきたりとか、俺らとは違う、ものの考え方だろうな」と思ったという。

その言葉に新庄さんは「ただただ、プロ野球を盛り上げたかっただけですよ」と返すと、下柳さんも「本当にあれがなかったら日ハムは、今あんなにお客さん入ってないと思うけどね」と頷いた。

また、今回のプロ野球復帰宣言については「最初は冗談だと思っていました。でも、いろいろ投げているのを映像で見たら、真剣にやっているのかなと思った」と明かすと、新庄さんは「冗談は一個もないですよ」と笑った。

新庄が見据えるプロ復帰後は…?

バリ島には野球場がほとんどなく、新庄さんが借りて練習していたのは1人約80円で使用できるサッカー場。

取材の日は、2週間の待機期間が明けて、初めて日本の野球場で練習する日でもあった。

まずは、新庄さんの肩からチェックする下柳さん。「肩とか現役時代と遜色ない。これだけ投げられるようになるのは、大したもん。真剣にやってたんやね。でも、楽しみやな。どうなるんやろうな」と真剣な表情で新庄さんを見つめる。

続いてはバッティング。自ら新庄さんに投げる下柳さん。「ケガをしないで作り上げていけば、面白いことになるかもしれんよ」と期待を込め、「奮い立って今も頑張っているところが尊敬に値する」と評価した。

新庄さんは「プロ野球のスカウトが来て、僕を取るのは、ヒットを打ったりとかホームランを打ったりとかではないと思う。ウォーミングアップが始まったときの動きや肩、それだけ。そこに全集中する」とトライアウトへの秘策も明かす。

さらに、「あとは威圧。それとユニホームのデザイン」だと言い、トライアウトのときは自身でデザインしたユニホームに袖を通すと話し、下柳さんは「それも含めて楽しみしておくわ」と笑った。

そして、坂上は新庄さんがプロ復帰後について質問。「『ウチと契約してください』と言われたら何年くらいやるんですか?」と問うと、新庄さんはこう語る。

「そんなにできないです。入るという道のりをみんなに見てもらいたいし、応援してもらいたい。入ったら入ったで、もう1シーズンを通してとか、僕の頭の中にはない。入って1ヵ月でもプレーをする間に、プロ野球選手の実力を見る。外野の守備のレベルが低いから、本当に教えたい。プロのレベルを上げたいというのはある」

また、トライアウトへの目標については「初めての経験だし、とにかくトライアウトを受けるときに自分を信じる。どうなるか分からないから、そこの場所に立って『俺ならいけるよ』という自信を、常に練習で追い込んで付けてそこで全部出す。それまでを楽しみたい。マイナス99%を楽しみながら、1%を100%でやっていく」と新庄さんらしいポジティブな言葉で語った。

プロ野球復帰宣言から10ヵ月、誰も成し遂げたことがないことに挑む新庄さん。

「こうやって楽しんでやれば受かるということを、みんなに伝えたいし、見てもらいたい。ただそれだけでうれしいかな」

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(「直撃!シンソウ坂上」毎週木曜 夜9:00~9:54)