2024年7月の大雨で被害があった山形・酒田市の滝では、2月に入り厳しい寒さが続き、自然の芸術「氷瀑」が荘厳な姿を見せている。

自然が作り出す“氷の芸術”

酒田市升田にある「玉簾の滝」。
2月に入り厳しい寒さが続き、8日ごろから水が氷結した「氷瀑」が2年ぶりに姿を現した。

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落差は県内一の63メートル、滝壺までの岩場の所々についたつららは長いもので約6メートルになり、大きさを増すごとに薄い青色に輝く。

玉簾の滝は、2024年7月の大雨で落ち口が削り取られるなどの被害があったが、地域の人々が中心となり、滝の周りの土砂や流木を撤去するなど、復旧作業を進めてきた。

滝につながる遊歩道では復旧作業が続く中、変わらない“自然の営み”。
天気に恵まれた12日には、その荘厳な姿を写真に収める人の姿も見られた。

訪れた人は、「(Q.きれいに撮れてますね?)カメラが良いの、きっと。すごく素敵、びっくりした」「汚れている部分があるから、脇の氷瀑が引き立つ。あれが本来の自然の姿かもしれない」「自然の力は災害でひどいこともするが、こうして美的な芸術にも仕上げてくれるので、同じ自然の力でも良いと感じた」などと話していた。

氷瀑は、自然がゆっくりと時間をかけ作り出した“氷の芸術”と言える。

滝の里活性化推進会議・池田善幸さんは「これからももっと自然を守りながら地域の人たちで奉仕していければ。ブルーの透き通るつららを堪能していただきたい」と話す。

玉簾の滝の氷瀑は、条件が良ければ3月上旬まで見ることができるという。

(さくらんぼテレビ)

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