妻の遺体を遺棄した疑いで夫が逮捕された事件。 遺棄されたとみられる、妻の名義のメールで、妻が知っているはずの自宅の家賃の振込先の問い合わせが大家にあるなど、遺棄されたとみられる日の10日ほど前から不審な点が確認されていることが分かった。
■「男の人が大きな荷物を運んでいた気がする」と近隣住民

無職の黒木佳史容疑者(35)は、30代の男と共に去年6月、大阪市中央区の自宅から妻のいずみさん(当時52歳)の遺体を車で運んで遺棄した疑いが持たれている。
黒木容疑者の近隣住民:(去年6月ごろ)救急車や消防車が来て警察も来て鑑識も来た。その騒動の前に車が来て、男の人が大きな荷物を運んでいた気がするんですよ。初めて見た男性と、白い車だったと思うんですけど…
いずみさんの遺体はまだ見つかっていない。
■いずみさんの携帯から知っているはずの振込先口座問い合わせのメールが送られる

いずみさんの遺体が遺棄されたとみられるのは6月5日。 そのおよそ10日前から無断欠勤が続き、クレジットカードの利用が途絶えていた。 さらに5月30日、いつもいずみさんが支払っている家賃が滞り、大家がいずみさんにメールを送る。
すると、いずみさんの携帯から、知っているはずの振込先口座を問い合わせるメールが送られてきたという。 そして、翌日、黒木容疑者の口座から家賃が振り込まれたということだ。
■「今は何も話せません」と供述

黒木容疑者は警察の調べに対し、「今は何も話せません」と供述しているということだ。
警察は黒木容疑者の実家がある岡山県などで遺体を捜索するほか、黒木容疑者について殺人の疑いも視野に調べる方針だ。