立春を過ぎても春はまだ遠く…寒さを感じているのは人間だけではない。福井県鯖江市の動物園では、動物たちがストーブで暖をとりながらうとうとしたり、雪を楽しんだりと、普段とは違った姿を見せている。

11月から飼育舎にストーブが登場

日本一の眼鏡産地、鯖江市にある西山動物園。門を入ってすぐの所には、目の周りが白く、まるで眼鏡をかけているようなボリビアリスザルが出迎えてくれる。

鯖江特産の眼鏡をかけているよう?
鯖江特産の眼鏡をかけているよう?
この記事の画像(8枚)

中南米の森林に生息するボリビアリスザルは寒さが苦手。そのため園では、毎年11月にストーブを出して室内を温めている。

石油ストーブで暖まるボリビアリスザル
石油ストーブで暖まるボリビアリスザル

あまりの寒さにストーブを囲う網に顔を押し付けて縮こまったり、離れた所から餌を持ってきて温まりながら食べたりと、ストーブの近くで思い思いに過ごしている。

“ごめん寝”しているボリビアリスザル
“ごめん寝”しているボリビアリスザル

活動的に動き回れない分、仲間にちょっかいを出すなど暇を持て余しているような様子も。暖まって気持ち良くなったのか、眠ってしまいそうになるサルも…ストーブで身体が暖まると遊び始めるが、しばらくするとまた、ストーブのそばへ戻ってきてしまう。

思わずうとうとしてしまうサルも
思わずうとうとしてしまうサルも

レッサーパンダは雪で大はしゃぎ

一方、寒さが得意なのが西山動物園の一番人気、レッサーパンダだ。

雪にもカメラにも興味津々
雪にもカメラにも興味津々

撮影を始めたころは屋内飼育舎にいたが、雪に興味津々な様子で外へ出てきた。雪の感触を楽しみながらお散歩。

雪の中から宝探しのように餌を探して食べる
雪の中から宝探しのように餌を探して食べる

雪の日は、お食事タイムも特別だ。リンゴやニンジンを雪の中から探して食べるというスタイル。飼育員は「探しながら食べてもらうことで、暇な時間を無くして、少しでも野生の暮らしに近づけてあげたい」と話す。

ごちそうを探し当てて満足気
ごちそうを探し当てて満足気

雪の中、普段とは違った愛くるしい姿を見せてくれる人気者たち。寒さも和らげてくれそうな、癒やしの存在だ。

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。