茨城・つくば市で、自転車愛好家に人気の不動峠沿いに大量のがれきが不法投棄されていた。
がれきは道路にはみ出しているため、事故の危険が指摘されている。地元の土木事務所は警察と連携し、撤去を促す方針だ。

「危険ですね」山道に溢れる廃棄物

茨城県・つくば市で、筑波連山に掛かる不動峠に向かう山道を走っていると、目に飛び込んできたのは、カーブした道路脇に積まれたがれきの山だ。

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その一部は、道路にまではみ出してしまっている。そして、がれきのすぐ横を次々と通り過ぎていくのは、ロードバイクで山道を走る自転車愛好家たちだ。

道路にはみ出たがれきについて意見を聞いた。

サイクリストは、「危険ですね、山なので枯葉とかも多いので。怖いですね」「がれき、あれは廃棄かなんかなんですかね。迷惑ですよね」と困惑した様子で話していた。

道路を管理している地元の土浦土木事務所によると、廃棄されたがれきは「不法投棄」されたもので、上空から見ても、山林の間に見える道路上に、大量の廃棄物がはみ出しているのが確認できる。

この不動峠は、曲がりくねった約3.8kmの山道を上り頂上を目指す、高低約300mのルートで、サイクリストの聖地とも呼ばれている。

サイクリスト:
自転車はもう聖地って言われてて、結構いっぱい走ってますね。

ランナー「本当に危ない」

道幅が狭く、車の通行が少ないこともあり、峠越えにチャレンジするランナーにも人気が高いコースとして知られている。

ランナー:
今来て、本当に危ないなと思いました。自転車だととっさの判断で転んじゃったり、そういうのが危険だなと思います。

取材中も、山道を猛スピードで下る自転車の姿があった。道路にはみ出たがれきで、大きな事故につながりかねない。

がれきは、先週頃からSNSで目撃情報が相次いで投稿され、自転車愛好家の間で話題となっていた。

サイクリスト:
先週の土曜日にはありましたね、その前はなかったです。

「パイプなども…」至るところに不法投棄のゴミ

一体何が捨てられているのだろうか。

記者:
パイプなども捨てられています。スポンジを持ってみるととても硬いですね。

住宅を解体した廃材なのか、近隣の山道を取材すると、屋根瓦や古いテレビなど、至るところに不法投棄とみられるゴミが捨てられていた。

記者:
洗濯機も落ちていますね。

土浦土木事務所は取材に対し、「通行の支障にならない範囲で貼り紙をするなどして、投棄した者に撤去を促すとともに、警察とも相談しながら対応していきたい」としている。
(「イット!」2月11日放送より)

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